ASUSが販売する最新ノートパソコン、ZenBook 13 UX325EAを発売に先立ってお借りしました。
13.3型の薄型・コンパクトボディにIntelの最新世代CPUを搭載、出張や外回りなど、外出先での作業が多い方にぴったりなノートPCです。
仕事はもちろんプライベートでも活躍する、コンパクトでパワフルなノートPCを探している方は、ぜひご覧ください。
ZenBook 13 UX325EAの特徴

ZenBook 13 UX325EAがどういったパソコンなのか、特徴を整理すると以下の通り。
13.3型の薄型・コンパクトボディ
最大14.4時間の長持ちバッテリー
最新規格のThunderbolt 4に対応
sRGBカバー率98.5%の広色域
インターフェイスが最小限
基本的なスペックから順にご紹介します。
スペック

CPUやストレージ容量など、お借りしたパソコンの基本スペックは以下の通り。
OS | Windows 10 Home 64ビット |
---|---|
CPU | Core i7-1165G7 |
GPU | Intel Iris Xe Graphics |
メモリ | 16GB(LPDDR4X-4266) |
ストレージ | 512GB NVMe M.2 SSD |
CPUはIntelの第11世代で、4コア8スレッドでターボブースト時の動作周波数は4.70 GHzとパワフル。
GPUはCPU内蔵型のIris Xe Graphicsです。
CPUとGPUの詳しいスペックを知りたい方は、こちらをご覧ください。


メモリは16GBと十分な容量が搭載されていますが、ストレージは控えめ。
ストレージ容量が心配な方はDropboxなどのクラウドストレージや、外付けストレージなどの活用を検討したほうがよいでしょう。
価格とラインナップ
ZenBook 13のラインナップはCore i5とCore i7の2種類で、それぞれOffice(Microsoft Office Home & Business 2019)搭載モデルも展開。
主なスペックと価格をまとめると以下の通り。
CPU | メモリ | ストレージ | Office | 価格(税別) |
---|---|---|---|---|
Core i5-1135G7 | 8GB | 512GB M.2 SSD | × | 113,455円〜 |
Core i5-1135G7 | 8GB | 512GB M.2 SSD | ○ | 136,182円〜 |
Core i7-1165G7 | 16GB | 512GB M.2 SSD | × | 136,182円〜 |
Core i7-1165G7 | 16GB | 512GB M.2 SSD | ○ | 158,910円〜 |
今回お借りしたモデルの販売価格は136,182円~で、消費税込みだと150,570円。
いずれもそこそこいいお値段ですが、搭載されているスペックや機能性を考えれば、高すぎることはありません。
製品版とは一部仕様が異なる場合があります。あらかじめご了承ください。
外観・大きさ

ここからはZenBook 13 UX325EAの外観を見ていきます。


本体カラーはパイングレー。
天板にはヘアライン加工が施されていて高級感があります。
仕様上の寸法は304×203mmと、一般的なA4クリアファイルより少し小さいくらい。

分厚さもたったの13.9mmしかないので、小さめのビジネスバッグでも難なく収納可能。

パソコン単体の重量は実測で約1.1kgでした。
なるべく荷物を軽くしたいビジネスパーソンも安心です。


専用スリーブケースも付属していて、持ち運ぶ際の傷や衝撃を防げます。
気圧や高低温、落下や振動など、ミリタリー(軍用)規格の各種テストにも合格しているので、さまざまな環境で活躍する1台です。
ACアダプター

ACアダプターはコンパクトなものが付属。
パソコンとの接続はUSB Type-Cを使用します。

重量も実測でたったの212gでした。
バッテリーの駆動時間も最大14.4時間とたっぷりで、急速充電にも対応。
さらにプリインストールされている専用ソフトウェアから、用途に合わせてバッテリー設定やファンの回転速度をカスタマイズ可能。


外出が多い方はプルキャパシティモード、ACアダプターにつなげて使用することが多い方はマックスライフモードがおすすめ。
新幹線での移動中やカフェで作業するときは、ファン設定を22dB以下のウィスパーモードにしたり、長く快適に使えるような工夫が施されています。

ACアダプターがコンパクトなので、パソコンと一緒に持ち歩いても苦になりません。
インターフェイス
ここからはインターフェイスを見ていきます。

- HDMI 2.0
- Thunderbolt 4 (Type-C) ×2
USB Type-Cは最新規格のThunderbolt 4に対応。
データ転送はもちろん、映像出力と給電にも対応しています。

- USB3.2 Gen1 Type-A
- Micro SDカードスロット

背面に端子類は何もありません。
無線LANはWi-Fi6、Bluetooth5.0にも対応。
最小限のインターフェイスしかないため、マウスなどの周辺機器を使用するときはBluetoothで接続できるものがおすすめです。
外付けのオプションパーツ


イヤホンなどを有線で接続したいときは、付属のヘッドホンジャックアダプターを使用。
USB Type-Cがひとつ埋まってしまうので、用途によっては使いづらいかもしれません。


サウンドにこだわる方は、プリインストールされているdtsのソフトウェアでイコライザーのカスタマイズも可能です。


有線LANを接続するためのUSBイーサネットアダプターも付属。
無線でインターネットにつなげる方がほとんどと思いますが、たとえば職場の都合で有線でしかつなげられないときなどに活躍します。
キーボード

キーボードは89キーの日本語配列。
テンキーレスタイプなので、Excelなどの事務作業でテンキーを多用する方は外付けのものを用意しましょう。
打鍵感はポコポコ系で、薄型ノートPCとしてはまずまずな印象。


上下左右のカーソルキーがとても小さい点は少々気になるものの、目立ったクセもなく、タイピングしやすい配列です。

タッチパッドはマルチタッチに対応していて、13.3型のノートPCとしては広めに作られています。

控えめながら単色のバックライトも搭載。
暗い場所で作業するときもミスタイプを防げます。
ディスプレイ

ディスプレイは13.3型ワイドかつフルHD(1,920×1,080)解像度のTFTカラー液晶。
ノングレア(非光沢)かつ画面占有率約85%のナローベゼル(狭額縁)で、とても見やすいです。
ディスプレイ上部には92万画素のWebカメラも搭載されているため、zoomなどを活用したオンライン会議で活躍します。
タッチパネルには対応していません。

ディスプレイを開くと、自然と傾斜がつくエルゴリフトヒンジを採用。

手首への負担が軽減されてタイピングしやすくなるほか、パソコンの冷却性能や内蔵スピーカーの音質もアップします。
sRGBカバー率98.5%の広色域


i1 Profilerでディスプレイの色域をチェックした結果は以下の通り。
- sRGBカバー率:98.5%
- AdobeRGBカバー率:73.2%
コンパクトノートPCとしては非常に広い色域です。
肉眼で見ても写真や映像がとてもきれいなので、ちょっとしたデザイン業務なら十分使えるでしょう。

ディスプレイの設定もプリインストールされている専用ソフトウェアからカスタマイズ可能。
ブルーライトが気になる方は、ブルーライトを最大30%低減できるモードがおすすめです。
ZenBookのベンチマーク結果
ここからはZenBook 13 UX325EAの性能を、各種ベンチマークソフトを使用して数値化していきます。
計測結果はいずれも当サイトで検証したものなので、あくまで参考程度にお考えください。
PCmark 10

パソコンの総合的な性能をチェックするベンチマークソフト、PCmark 10のスコアは4,589でした。
ExcelやWordなど、一般的な事務作業であればとても快適にこなせるスコアです。
Digital Content Creation(動画や写真の編集など)のスコアは低めなので、4K動画の編集など、パソコンに大きな負荷のかかる作業では少々パワー不足です。
CPU(CINEBENCH)
CPUの性能をCINEBENCHでチェックしました。


主なノートパソコン用CPUと、ベンチマーク結果(CINEBENCH R15)を比較した結果は以下の通り。
Core i7-10510U | |
---|---|
Core i7-1165G7 | |
Core i5-10210U | |
Ryzen3 4300U |
何度か試してみたものの、前世代のCore i5-10210Uとあまり変わらないスコアでした。
ベンチマークのスコアがすべてではないものの、もう少し伸びてほしかったのが本音です。
GPU(Fire Strike)

内蔵GPU(Intel Iris Xe Graphics)の性能をFire Strikeでチェックしました。
GeForce GTX1050 | |
---|---|
Intel Iris Xe Graphics | |
Radeon Graphics | |
Intel UHD Graphics |
さすがにGTX1050には敵わないものの、CPU内蔵型のGPUとしてはトップレベルのスコア。
今までのIntelの内蔵CPU(Intel UHD Graphics)と比べれば、大幅にスコアが伸びています。
ストレージ(Crystal Disk Mark)

転送速度をCrystal Disk Markでチェックしたところ、読み込みで1,361MB/sとまずまずのスコアでした。
ハイエンドクラスのNVMe SSDなら読み込み速度は3,000MB/sを軽く超えますが、実用上ストレスを感じる場面はほとんどないでしょう。
今までSATAタイプのSSDやHDDをメインストレージとして使っていた方なら、パソコンの起動やソフトウェアの立ち上がりでストレージの速さを実感できます。
パソコンゲーム
参考までにゲーム用のベンチマークソフトをフルHD解像度の設定で走らせたところ、FF14は最高画質でもそれなりに動かせるようです。
ドラクエXはグラフィックがとても軽く、最高画質でも快適に動かせます。
出張先でMMOにログインしたいときなどに活躍するでしょう。
フォートナイトのような3Dゲームを最高画質でサクサク動かせるだけのパワーはないので、本格的にゲームがしたい方はゲーミングパソコンを買ってください。

最高品質 | 2167(普通) |
---|---|
高品質 | 2606(やや快適) |
標準品質 | 4260(快適) |

最高品質 | 9856(とても快適) |
---|---|
標準品質 | 11159(すごく快適) |
低品質 | 12654(すごく快適) |
持ち運びに最適なノートパソコン

最後にもう一度ZenBook 13 UX325EAの特徴をおさらいします。
13.3型の薄型・コンパクトボディ
最大14.4時間の長持ちバッテリー
最新規格のThunderbolt 4に対応
sRGBカバー率98.5%の広色域
インターフェイスが最小限
コンパクトながら充実したスペックで、パソコンを持ち歩く機会の多いビジネスパーソンにぴったりなモデルです。
見た目や質感にも高級感があり、仕事はもちろんプライベートでも活躍するでしょう。
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薄型・軽量でパワフルなノートPCを探している方は、ASUSのZenBook 13 UX325EAを候補に入れてみてはいかがでしょうか。