レビュー

ThinkPad X1 Extremeレビュー|4K UHDモニター搭載モデル

ThinkPad X1 Extremeレビュー

Lenovoのノートパソコン、ThinkPad X1 Extreme(2018)をお借りしました。

15.6型の薄型ボディにGeForce  GTX1050Ti Max-Qと、4K解像度のマルチタッチ対応ディスプレイを搭載。

事務仕事はもちろん、写真や動画の編集といったクリエイティブ用途もサクサクこなせるハイスペックマシンです。

このページでは、ThinkPad X1 Extremeの特徴や性能について詳しくご紹介。

薄型かつ高性能なノートパソコンを探している方は、ぜひご覧ください。

ThinkPad X1 Extremeの概要

ThinkPad X1 Extreme

ThinkPad X1 Extremeがどういったパソコンなのか、基本的なスペックからご紹介します。

パソコンの総合的な性能をチェックするベンチマークソフト、PCmark 10のスコアは4,799でした。

PCmark 10のスコア

ExcelやWordなどのオフィス系ソフトは余裕でサクサク動かせますし、写真や動画編集といったクリエイティブ関連のスコアが高いのも特徴的。

軽めのパソコンゲームも動かせるスペックです。

Lenovoのほかのノートパソコンとスコアを比較すると以下の通り。

PCmark 10 スコア比較
ThinkPad X1
Extreme
4,799
Ideapad S530
3,658
YOGA S730
3,605
Ideapad 330S
2,935

「Extreme」という名に恥じないスコアの高さです。

スペック

CPUやストレージ容量など、お借りしたパソコンの基本スペックは以下の通り。

OSWindows 10 Home 64bit
CPUCore i7-8750H
GPUGeForce GTX1050Ti Max-Q
メモリ32GB
ストレージM.2 SSD 512GB

それぞれの項目について詳しくご説明します。

CPU

CPUは第8世代のCore i7。

ゲーミングノートなどの高性能なノートパソコンによく使われる末尾に「H」を冠したモデルです。

詳しいスペックはCPU-Zの結果をご覧ください。

CPU-Zの結果

前世代のモデルではありますが、一般的な事務用デスクトップパソコンをしのぐ実力があります。

主なノートパソコン用CPUと、ベンチマーク結果(CINEBENCH R15)を比較した結果は以下の通り。

CINEBENCH R15 スコア比較
Core i7-9750H
1,229
Core i7-8750H
865
Core i7-8565U
688
Core i7-8550U
453

同じCore i7-8750Hを搭載したパソコンと比べると、若干スコアが低めに出ています。

GPU(グラフィックス)

GPUはGeForce GTX1050Ti Max-Q。

エントリークラスのグラフィックカードで、薄型ノートパソコン用に性能を少し落としたMax-Qタイプ。

GPU-Zの結果

最新3Dゲームを最高画質でサクサク動かすのは少々しんどいものの、クリエイティブ用途なら十分すぎるほどの性能です。

主なグラフィックカードとベンチマーク結果(Fire Strike)を比較した結果は以下の通り。

Fire Strike スコア比較
GTX1660Ti
12,984
GTX1650
8,440
GTX1050Ti
Max-Q
6,428
GTX1050
5,436

ストレージ

ストレージは転送速度の速いM.2 SSDが使われていて、容量は512GB。

転送速度をCrystal Disk Markでチェックしたところ、素晴らしいスコアが出ました。

Crystal Disk Mark

HDDや一般的なSSD(SATA)の平均的な転送速度と比べると、以下の通り。

ストレージの転送速度

今までメインストレージがHDDだった方だと、目に見えてパソコンの起動が速くなります。

ストレージの容量が気になる方は、外付けのHDDやSSDを購入したり、Dropboxなどのクラウドストレージをうまく活用しましょう。

ラインナップ

ThinkPad X1 Extreme

ThinkPad X1 Extremeの主なラインナップは以下の通り。

CPUGPUメモリストレージ価格(税別)
Core i7-8750HGTX1050Ti Max-Q16GB512GB SSD199,584円〜
Core i7-8750HGTX1050Ti Max-Q32GB512GB SSD269,808円〜

今回お借りした2018年度版は記事執筆時点で在庫限りとなっているため、販売終了の日が近そうです。

第9世代のCPUを搭載した2019年度モデルの主なラインナップはこちら。

CPUGPUメモリストレージ価格(税別)
Core i5-9300HGTX16508GB256GB SSD214,632円〜
Core i7-9750HGTX165016GB512GB SSD272,448円〜

パソコンの処理スピードや総合的な性能を優先したい方は、Core i7搭載モデルがおすすめです。

パソコンの仕様および価格は時期によって変動するため、必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。

外観・大きさ

ここからはThinkPad X1 Extremeの外観を見ていきます。

天板

これぞThinkPadといったデザインで、マットブラックのボディに控えめのロゴ。

右下には「X1」のロゴも印字されています。

ロゴマーク
ロゴマーク

仕様上のサイズは361.8×245.7×18.7mmで、A4用紙より大きめです。

仕様上のサイズ

一般的なビジネスバッグなら問題なく収納できるサイズですが、小さめのバッグだとギリギリかもしれません。

底面

底面はパソコン内部の熱を逃がすために、一部メッシュ状になっています。

ACアダプター

ACアダプターは少し大きめで、出力は135W。

ACアダプター
ACアダプター

仕様上のバッテリー駆動時間は最大約15.6時間とたっぷり。

とはいえパソコンの使い方次第でバッテリーの消費は変動するので、過度な期待は禁物。

急速充電にも対応していて、1時間で約80%までバッテリーを充電できます。

重量

パソコン単体の重量は実測で約1.8kg、ACアダプターが加わると約2.2kgでした。

重量
アダプター込みの重量

カバンに入れるとずっしりと重みを感じます。

外回りや出張が多い方だと、もう少し軽いパソコンが欲しくなりそう。

インターフェイス

さすがはThinkPadというべきでしょうか、ビジネスで使いやすいインターフェイスがそろっています。

それぞれ写真左側から順にご説明します。

左側面のインターフェイス
  1. 電源
  2. USB3.1 Type-C/Thunderbolt 3
  3. HDMI
  4. イーサネット拡張コネクター
  5. マイク&ヘッドフォン コンボジャック

Thunderbolt3に対応しているため、外付けの4Kモニターにつなげたり、最大40Gbpsの高速データ通信も可能です。

右側面のインターフェイス
  1. カードリーダー
  2. USB3.0
  3. USB3.0(Powered USB)
  4. セキュリティー・キーホール

右側のUSB3.0はPowered USBに対応しているため、パソコンの電源がオフの状態でもスマホなどを充電できます。

背面

背面には何もありません。

キーボード

キーボード

キーボードは89キー(テンキーなし)の日本語配列で、ThinkPad伝統の赤ポチ(トラックポイント)やバックライトも搭載。

赤ポチ

左側の「Shift」や「Capslock」を広めに配列されていたり、プリントスクリーンのキーが最下段にあるなど若干クセがあります。

クセのある配列
クセのある配列

タッチパッドは一体型で、操作感はとても滑らか。

指紋認証の機能も搭載されています。

指紋認証

キータイプ音はペタペタ系で、ノートパソコンゆえ仕方ありませんが、打鍵感はそれなりです。

ディスプレイ

ディスプレイ

ディスプレイは4K UHD(3,840×2,160)解像度で、最大10点までのマルチタッチにも対応。

IPSパネルが使われているため視野角も広く、発色もきれいです。

ディスプレイが光沢仕様なので、使用環境によっては蛍光灯などが映り込むのは気になるポイント。

光沢が気になる方は、15.6型に対応したつや消しタイプの保護フィルムを別途買いましょう。

ディスプレイの開閉度

ディスプレイは最大で180度開きます。

付属のタッチペン

オプションのタッチペンを使えば、手書きメモも可能。

ただ、ディスプレイは180度までしか開かないため、タブレットのように使うのは少々難しい印象です。

AdobeRGBカバー率100%

色域のグラフ

X-Riteのi1 Profilerでディスプレイの色域をチェックした結果は以下の通り。

ThinkPad X1 Extremeの色域
  • sRGBカバー率:100%
  • AdobeRGBカバー率:100%

これだけ薄いディスプレイで、AdobeRGBカバー率100%は驚きました。

定期的なキャリブレーションは必要ですが、厳密な色管理が求められるデザイナーやフォトグラファーも安心して使えます。

クリエイティブ性能の検証

ThinkPad X1 Extreme

ここからはパソコンに負荷のかかるクリエイティブ用途の検証結果についてご紹介します。

Photoshop

Photoshop

まずは画像加工ソフトの代名詞的存在、Photoshopを試しました。

ソフトの立ち上がりも速いですし、写真や画像のトリミング、各種フィルターの適用などもサクサク快適。

4K解像度のモニターで写真を編集すると、細かい描写もはっきり見えるように感じます。

欲を言えば、風景写真などのレタッチはもう少し大きいモニターで作業したくなります。

Lightroom

Lightroom

続いてLightroomでRAWデータの書き出し速度をチェックしました。

使用したのは有効画素数3,635万のニコンD810で撮影したRAWデータ100枚で、書き出しにかかった時間は2分59秒。

ギリギリではありますが、3分以内に書き出せるなら合格ラインです。

主なCPUと書き出し速度を比較したグラフはこちら。

CPU別 RAW現像の処理速度
Core i9-9900K
1:55
Core i7-9750H
2:35
Core i7-8750H
2:59
Core i7-8565U
3:24

基本的にCPUの性能が高いほど、短時間で大量に書き出せます。

Lightroomの書き出し条件は以下の通り。

Lightroomの書き出し条件
画像形式JPEG
画質100
カラースペースsRGB
画像のサイズ未調整(撮影データそのまま)
解像度350
メタデータすべてのメタデータ
(人物情報や撮影場所の情報は削除)

Premiere pro

Premiere pro

Premiere Proを起動してみたところ、「GTX1050Tiのドライバーはサポート対象外」との表示がでました。

少々焦りましたが、GeForce Experienceをインストールしてドライバーを最新版にアップデートすることで解決。

万が一似たようなエラー画面が表示されたときは、GeForce Experienceのインストールを試してみてください。

肝心の検証結果ですが、編集中に処理が重くなるような場面は一切なく、とても快適に動かせました。

お借りしたモデルはメモリを32GB積んでいるため、4K動画もスムーズに編集できそうです。

Youtuberのように日々動画を編集している方にもおすすめです。

4K動画の書き出し

参考までに4K動画の書き出しにかかる時間を検証しました。

検証のために用意したのは、GoPro HERO7 Blackで撮影した4K 60fpsの動画データ。

書き出し条件とかかった時間は以下の通り。

H.264 Youtube 1080p FHD5:23
H.264 Youtube 2160p 4K UHD6:44

一般的な薄型ノートパソコンだと書き出しに40分以上かかることもありますから、かなり速いです。

Illustrator

Illustrator

最後にIllustratorも動かしてみました。

ちょっとしたロゴを作ったり、名刺の印刷データを整えたりする程度ならサクサク動かせます。

ファイルサイズが数GBを超えるようなデータを扱うときは、多少重くなる場面がありそうです。

ゲーム用途の性能チェック

ThinkPad X1 Extreme

GTX1050Tiはエントリークラスのグラフィックカードですが、ゲーム用途の性能も検証しました。

ベンチマーク結果

まずは定番ベンチマークソフトを走らせたところ、ドラクエXなら4K解像度でもそこそこ動かせるようです。

FF14は解像度をフルHDに設定すれば、最高画質でも快適という結果に。

FF15はかなり重いゲームのため、フルHD解像度の軽量品質でどうにか動かせるかな・・・といったところ。

最新3Dゲームをがっつりやりこむにはパワー不足ですが、軽めのゲームでカジュアルに遊ぶ程度なら問題なさそうです。

FF15

FF15
高品質(フルHD)2745(やや重い)
標準品質(フルHD)3836(普通)
軽量品質(フルHD)5060(やや快適)

FF14 漆黒の反逆者

FF14のベンチ-マーク
最高品質(フルHD)7633(非常に快適)
最高品質(4K)2220(普通)

ドラゴンクエストX

DQXベンチマーク
最高品質(フルHD)18593(すごく快適)
最高品質(4K)7952(とても快適)

軽めのゲームで検証

ベンチマークソフトを走らせるだけではなく、実際に軽めのゲームをプレイしました。

今回検証したのは以下の4タイトル。

  1. ロケットリーグ
  2. CS:GO
  3. ストリートファイターV
  4. SEKIRO

4K解像度でサクサク動かすにはパワー不足なので、いずれも解像度はフルHDに設定。

グラフィック設定を適切に調整すれば、快適にプレイできました。

ロケットリーグ

ロケットリーグ
最高画質(フルHD)86fps

ロケットリーグは最高画質で快適に動かせました。シンプル操作で空き時間にサクッと遊べるのでおすすめです。

CS:GO

CS:GO
最高画質(フルHD)56fps

CS:GOも軽いゲームですが、最高画質だと60fpsにギリギリ届かず。カジュアルに楽しむなら問題ありません。

ストリートファイターV

ストリートファイターV
最高画質(フルHD)60fps

ストリートファイターVは最高画質で60fpsベタ付き。操作するキャラクターやステージによっては多少変動しそう。

SEKIRO

SEKIRO
最高画質(フルHD)44fps

SEKIROも軽めですが、最高画質だとフレームレートは40前後。少し画質を落としたほうが快適に遊べます。

幅広く活躍するハイスペックノート

ThinkPad X1 Extreme

今回はLenovoのハイスペックノートPC、ThinkPad X1 Extremeをさまざまな点から検証してみました。

事務作業は当然のことながら、クリエイティブ用途からパソコンゲームまで、幅広い用途で活躍するマシンです。

薄型ボディで色域の広い4Kモニターは、たくさんの機材を持ち歩くプロのフォトグラファーにもおすすめ。

価格は20万円~と高額ですが、金額に見合った性能が備わっていると感じました。

ノートパソコンの性能に妥協したくない方、持ち運びやすいハイスペックマシンを探している方は、ThinkPad X1 Extremeを候補に入れてみてはいかがでしょうか。

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