日本HPが販売するPavilion 13-an0000の特徴や性能について詳しくまとめました。
13.3インチの持ち運びやすいコンパクトボディで、ゴールドに輝くきれいな天板を搭載したスタイリッシュな1台。
69,800円~(キャンペーン時)と手の届きやすい価格も魅力です。
仕事で使うのはもちろん、プライベートで使えるおしゃれなノートパソコンを探している方は、ぜひじっくりご覧ください。
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HP Pavilion 13-an0000の特徴

HP Pavilion 13-an0000がどういったパソコンなのか、まずは基本的なスペックから順にみていきます。
スペック
CPUやストレージなど、基本スペックは以下の通り。
OS | Windows 10 Home 64ビット |
---|---|
CPU | Core i5-8265U |
GPU | Intel UHD Graphics620 |
メモリ | 8GB |
ストレージ | M.2 SSD 256GB |
それぞれの項目について詳しくご説明します。
CPU
CPUは薄型ノートパソコンによく使われる、末尾に「U」を冠したモデル。
省電力かつ発熱の少なさが特徴です。
詳しいスペック面は、CPU-Zの結果をご覧ください。

主なノートパソコン用CPUと、ベンチマーク(CINEBENCH R15)の結果を比較してみました。

HP Pavilion 13-an0000は持ち運びやすさを重視した低価格帯のモデルなので、性能面はある程度妥協が必要です。
GPU(グラフィックス)
グラフィックスはCPU内蔵型のIntel UHD Graphics620が使われています。
一般的な事務作業やネットサーフィン程度なら、まったく問題ないスペックです。
ただし、写真や動画をガッツリ編集したい方や、パソコンでゲームをしたい方だと性能面に不満を感じるかもしれません。
主なグラフィックスとベンチマーク結果(Fire Strike)を比べてみると以下の通り。

クリエイティブ作業やゲーミング用途がメインなら、ほかのパソコンを探したほうが無難です。
メモリ
メモリは高速なDDR4-2400MHzを8GB搭載。
オンボードタイプのため、メモリの増設や交換は不可。
動画編集なども考えるならメモリを16GBにアップグレードしたいところですが、メモリ増設のオプションはありません。
ストレージ
ストレージは高性能なM.2タイプのものが使われていて、標準仕様だと容量は256GB。
転送速度は読み込み(Read)で1562MB/sと、なかなか速いです。

今までメインストレージがHDDだった方だと、目に見えてパソコンの起動が速くなりますよ。
カタカタカタ・・・という駆動音もしないため、非常に静かです。
ただ、メモリと同じく、オプションでストレージ容量を増やすことはできないようです。
「256GBではストレージが足りない!」
という方は外付けのHDDやSSDを購入するか、Dropboxなどのクラウドストレージを活用しましょう。
ラインナップ

今回お借りしたのはモダンゴールドというカラーですが、SAKURAというピンクのカラーバリエーションもあります。
性能面は変わらないため、ゴールドかSAKURAか好きな方を選びましょう。
また、記事執筆時点では【HP創立80周年記念】のキャンペーンで、販売価格が69,800円~(税抜)となっています。
キャンペーンがいつまで続くかは不明なので、気になっている方は早めにチェックすることをおすすめします。
パソコンの仕様や価格は変動するものなので、最新情報は都度公式サイトにてご確認ください。
外観・大きさ
ここからはHP Pavilion 13-an0000の外観を見ていきます。

ゴールドカラーの天板にHPのロゴのみ、というシンプルなデザイン。
1枚のアルミ板から作られていて、とても高級感があります。
ロゴ部分は鏡面仕上げで、あやうく私の顔面が映り込んでしまうところでした。
仕様上の外寸は310×215mmと、A4クリアファイルとほぼ変わらないサイズ。
新幹線や飛行機のテーブルにも難なく置ける大きさです。

分厚さも最薄部で15.5mm、最厚部で17.5mmしかないので、小さめのバッグでも無理なく収納できます。
「パソコンを持ち歩くのに、大きくてダサいカバンはイヤだ」
と考えている方も安心です。
底面はご覧の通り。

パソコン内部の熱を逃がすために、一部メッシュ状になっています。
ネットサーフィンや事務作業程度ならパソコンの発熱はほとんどないため、ひざの上で作業することも可能です。
ACアダプター

ACアダプターは45Wのコンパクトなタイプ。
小さくて軽いので、パソコンと一緒に持ち歩いても苦にならないでしょう。
バッテリーの駆動時間も、仕様上は約10時間30分とたっぷり。
さらに45分の充電で50%まで回復できる、ファストチャージ機能も搭載しています。
パソコンの使い方次第ではあるものの、ちょっとした会議や外出先での打ち合わせなど、数時間程度ならACアダプターを持ち運ぶ必要はなさそうです。
重量
パソコン単体の重量は実測で約1.2kg、ACアダプターが加わっても約1.5kgと軽いです。


インターフェイス
ここからはインターフェイスを見ていきます。
まずは右側面から。

- SDカードリーダー
- ヘッドフォン出力・マイク入力コンボポート
- 指紋認証センサー
- USB Type-C 3.1 Gen1
- HDMI
- 電源
マウスを使うときはType-Cの接続に対応したものを買うか、左側のUSBポートからつなげましょう。

- USB3.1 Gen1
- USB3.1 Gen1
- セキュリティロック用スロット
背面にポート類は何もありません。

うっすらとPAVILIONという文字が印字されています。
キーボード

キーボードはテンキーを省いた一般的な配列ですが、右下のスクロールキーがかなり小さめ。
慣れの問題ではあるものの、上下のキーが隣接しているため、少々押しづらかったです。
仕様上のキーピッチは約18.7×18.4mm、キーストロークは約1.5mmです。

メッシュ状になっている個所はスピーカーで、ここから音が出ます。
高級オーディオメーカーBang&Olufsenのカジュアルブランド、B&O PLAYのオーディオテクノロジーが採用されているそうですが、音質はごく普通です。
音にこだわる方は外付けのスピーカーに接続するなり、ヘッドホンなどを使いましょう。

タッチパッドは一体型で、私の感覚では上下の幅が少し狭いように感じました。

バックライトも搭載されているので、暗い場所で作業するときもミスタイプを防げます。
キータイプ音
キータイプ音は静かなポコポコ系。
30秒ほどの動画を作成したので、実際に聞いてみてください。
カチャカチャと響くような音はしないので、飛行機や新幹線で移動中に作業をするときも安心です。
ディスプレイ

ディスプレイは13.3型のフルHD(1,920×1,080)解像度。
IPSパネルが採用されているため、上下左右のどこから見ても色調やコントラストが変化しづらく、とても見やすいです。
ただ、ノングレア(非光沢)仕様ではないため、座る場所によっては蛍光灯がガッツリ映り込みます。
ディスプレイを最大限開いた状態がこちら。

一般的な用途ならここまで開けば問題ないでしょう。

ディスプレイを開くと、自然とパソコンが持ち上がるようになっています。
キーボードにゆるやかな傾斜がつくため、タイピングしやすいです。
ナローベゼルを採用
HP Pavilion 13-an0000はディスプレイのふちが狭い、ナローベゼルを採用しています。
実測で左右は約8mm、上部は約14mmでした。


ナローベゼルのパソコンは見た目がきれいですし、作業にも集中しやすくなります。
色域はあまり広くない


i1 Profilerでディスプレイの色域をチェックした結果は以下の通り。
- sRGB比:63.8%
- AdobeRGB比:48.1%
色域は狭いようですが、ExcelやWordなどの事務作業がメインならとくに問題はありません。
厳密な色管理を求められるデザイナーやフォトグラファーの方が仕事で使うときは、外付けのモニターにつなげることをおすすめします。
クリエイティブ性能の検証

ここからはパソコンに負荷のかかるクリエイティブ用途で性能をチェックした結果をご紹介します。
Photoshop

まずは画像加工ソフトの代名詞的存在、Photoshopを試しました。
写真や画像のトリミング、色味を調整するくらいならサクサクと動かせます。
ただし、画像全体にフィルターをかけると数秒は待たされますし、3Dペイントをいじるのはさすがにしんどいです。
ちょっとした画像加工ならまったく問題ありません。
Lightroom

続いてLightroomでRAWデータの書き出し速度をチェックしました。
使用したのは有効画素数3,635万のニコンD810で撮影したRAWデータ100枚で、書き出しにかかった時間は7分7秒。
主なCPUと結果を比較したグラフはこちら。

Lightroomの書き出しは以下の条件で統一しています。
画像形式:JPEG
画質:100
カラースペース:sRGB
画像のサイズ:未調整(撮影データそのまま)
解像度:350
メタデータ:すべてのメタデータ(人物情報や撮影場所の情報は削除)
薄型ノートパソコンの宿命ですが、そこまで速くはないですね。
Lightroomの書き出しは高性能なCPUほど速くなるため、ハイエンドクラスのパソコンだと2分弱で書き出しが終わります。
Premiere pro

最後にPremiere Proで動画編集を試してみました。
不要なシーンをカットしたり、テロップや効果音を付ける程度ならそれなりに動かせますが、動作がもっさりしている感は否めません。
Premiere Proの推奨環境はメモリ16GB以上なので、サクサク動かすのは限界がありそうです。
4K動画の書き出し
4K動画の書き出しに、どれくらい時間がかかるかも検証しました。
検証のために用意したのは、GoPro HERO7 Blackで撮影した4K 60fpsの動画データ。
書き出し条件とかかった時間は以下の通り。
H.264 Youtube 1080p FHD | 59:36 |
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H.264 Youtube 2160p 4K UHD | 1:15:03 |
4K動画を書き出すと、1時間以上かかります。
お風呂に入る前とか、寝る前に書き出すようにすれば問題ないものの、やはり動画編集には少し厳しい印象です。
ゲーム用途の性能チェック

ゲーム用途に最適化されたパソコンではありませんが、参考までに性能チェックの結果をご紹介します。
ベンチマーク結果
MMORPGの定番ベンチマークソフトを走らせたところ、ドラクエXならフルHD解像度でも何とか動かせるようです。
FF14は解像度をHD(1280×720)に落とせばギリギリ動かせそうですが、おすすめはしません。
パソコンでゲームがしたいなら、ゲーミングノートを買いましょう。
FF14 漆黒の反逆者(1,280×720)

最高品質 | 1544(設定変更を推奨) |
---|---|
高品質 | 2157(普通) |
標準品質 | 2747(やや快適) |
ドラゴンクエストX(1,920×1,080)

最高品質 | 2970(やや重い) |
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標準品質 | 3951(普通) |
低品質 | 4831(普通) |
軽いゲームをプレイ
ここからは実際にゲームをプレイした結果をご紹介します。
ロックマンクラシックコレクション

ロックマンのようなレトロゲームなら、画面がカクつくこともなくスムーズに遊べました。
ただし、ロックマンをキーボードで操作するのは至難の業なので、ゲーム用コントローラーの使用をおすすめします。
「ゲームは嫌いじゃないけど、ゲーミングパソコンを買うのはさすがにちょっと・・・」
という方は、Steamでレトロゲームを探してみてはいかがでしょうか。
ロケットリーグ

ロケットリーグもかなり軽いゲームですが、フレームレートが10以上に上がらず、まともに動かせませんでした。
やはりCPU内蔵のグラフィックス(Intel UHD Graphics620)で、3Dゲームを動かすのは難しいようです。
見た目にこだわる方におすすめ

日本HPが販売する薄型ノートパソコン、HP Pavilion 13-an0000をさまざまな点から検証してみました。
ゴールドのボディはとても美しく、おしゃれなカフェで使いたくなる1台です。
4K動画の編集や3Dゲームなどの重い作業には向かないものの、ExcelやWordで仕事をしたり、Youtubeなどの動画を見る程度なら快適に動かせます。
13.3型のコンパクトボディで持ち運びもしやすく、バッテリーも大容量なので外出や出張の多い方にもおすすめ。
「パソコンは性能も大事だけど、見た目の美しさにもこだわりたい」
と考えている方は、ぜひHP Pavilion 13-an0000を購入候補に入れてみてください。
