レビュー

m-Book Wシリーズのレビュー|大画面で高性能なノートパソコン

m-Book Wシリーズ

マウスコンピューターが販売するノートパソコン、m-Book Wシリーズをお借りしました。

第9世代のCPUとGeForce GTX1650を搭載し、17.3型ディスプレイの大きめなノートパソコン。

ExcelやWordなどを使用した事務作業はもちろん、Amazonプライム・ビデオで映画を見たり、写真や動画の編集もこなせる万能な1台です。

今回はm-Book Wシリーズの実力を、あらゆる用途で検証してみました。

幅広い用途で活躍する高性能なノートパソコンを探している方は、ぜひご覧ください。

m-Book Wシリーズの特徴

m-Book Wシリーズ

まずはm-Book Wシリーズがどういったパソコンなのか、基本的なスペックから順にみていきます。

スペック

CPUやストレージなど、今回お借りしているモデル(m-Book W890XN-M2SH2)の基本スペックは以下の通り。

OSWindows 10 Home 64ビット
CPUCore i7-9750H
GPUGeForce GTX1650
メモリ16GB
ストレージNVMe M.2 SSD 256GB
HDD 1TB

それぞれの項目について詳しくご説明します。

CPU

CPUはパソコンの脳みそにあたる、とても重要なパーツです。

m-Book Wシリーズに搭載されているのは、高性能なゲーミングノートやクリエイター向けのノートパソコンでよく使われる、末尾に「H」を冠したモデル。

詳しいスペック面は、CPU-Zの結果をご覧ください。

m-Book WのCPU情報

主なCPU(Core i7)と、ベンチマーク結果(CINEBENCH R15)を比較した結果は以下の通り。

m-Book WのCPUベンチマーク結果

さすがにデスクトップパソコン向けのCore i7-9700Kには敵わないものの、一般的な薄型・軽量のノートパソコンと比べればはるかに高性能です。

GPU(グラフィックス)

GPUとは画像処理に特化した専門のパーツで、グラフィックボードやビデオカードと呼ばれることもあります。

一般的なノートパソコンだと、CPUに内蔵されたGPU(Intel UHD Graphics620など) を使用することが多いです。

その点、m-Book Wシリーズは専用グラフィックボードのGTX1650を搭載。

詳しいスペック面はGPU-Zの結果をご覧ください。

m-Book WのGPU情報

ベンチマーク(Fire Strike)の結果を比べてみると以下の通り。

Fire Strikeの結果

CPU内蔵型のIntel UHD Graphics620と比較すると、9倍以上のスコアです。

高性能なGPUを搭載していることで、写真や動画の編集も快適になりますし、軽めのパソコンゲームも動かせます。

メモリ

m-Book Wのメモリ

今回お借りしているモデル(W890XN-M2SH2)はメモリ16GBを搭載、ADATAのメモリが使われていました。

事務作業やネットサーフィンがメインならメモリ8GBで問題ないものの、動画編集などもやってみたいなら16GB以上欲しいところ。

予算に余裕があれば、メモリは16GBをおすすめします。

ストレージ

m-Book WのHDD
m-Book WのSSD

ストレージは転送速度の速いM.2タイプのSSDと、たくさんのデータを保存できるHDDのデュアル仕様。

頻繁に使うデータはSSDに保存して、たまにしか使わないデータはHDDに保存しておくと快適です。

Crystal Disk Markで転送速度をチェックした結果は以下の通り。

SSD

SSDの転送速度

HDD

HDDの転送速度

当然ではありますが、SSDのほうが圧倒的に速いです。

ちなみに、ハイエンド仕様のM.2 SSD(NVMe)に変更すれば、転送速度(理論値)は3,500MB/sを超えます。

ストレージの転送速度

+3,800円~でSSDをアップグレードできるので、パソコンの起動やデータの読み込み速度にこだわるなら、カスタマイズ画面でオプションを追加しましょう。

ラインナップ

m-Book Wシリーズ

m-Book Wシリーズのラインナップを表にまとめました。

グラフィックスはいずれも GeForce GTX1650を搭載しています。

モデルCPUストレージメモリ価格(税別)
W890BN-M2S2Core i7-9750HM.2 SSD 256GB8GB134,800円〜
W890XN-M2S2Core i7-9750HNVMe M.2 SSD 256GB16GB139,800円〜
W890XN-M2SH2Core i7-9750HNVMe M.2 SSD 256GB
HDD 1TB
16GB144,800円〜

今回お借りしているW890XN-M2SH2以外のモデルは、ストレージの容量が標準仕様だと256GBしかありません。

写真や動画などのデータをちょこちょこ保存していくと、あっという間にストレージがいっぱいになってしまうため、予算に余裕があればストレージの追加をおすすめします。

もちろんDropboxなどのクラウドストレージを活用したり、滅多に使わないデータは外付けのHDDに移動させる、というやり方もひとつです。

Office Personal 2019搭載モデル

m-Book WシリーズにはOfficeを搭載したモデルもあります。

CPUやメモリなどの基本構成は変わらないものの、値段が少しアップします。

モデルCPUストレージメモリ価格(税別)
W890BN-M2S2Core i7-9750HM.2 SSD 256GB8GB153,800円〜
W890XN-M2S2Core i7-9750HNVMe M.2 SSD 256GB16GB158,800円〜
W890XN-M2SH2Core i7-9750HNVMe M.2 SSD 256GB
HDD 1TB
16GB163,800円〜

ExcelやWordなどが必要な方は、Office Personal 2019搭載モデルがおすすめです。

予算や用途に合わせて、ぴったりのモデルを見つけましょう。

記載している仕様および価格は記事執筆時点のものです。パソコンの仕様や価格は変動するものなので、最新情報は都度公式サイトにてご確認ください。

m-Book Wシリーズの最新価格を見る

外観・大きさ

ここからはm-Book Wシリーズの外観を見ていきます。

m-Book Wの天板

マットなブラックにmouseのロゴのみというシンプルなデザイン。

少々汚れが目立ちやすい質感なので、気になる方はこまめに掃除しましょう。

仕様上の大きさは399.9×282.2mmと、A4クリアファイルと比べて二回りほど大きいですね。

クリアファイルとの比較

分厚さも25.9mm(突起部含まず)あるため、持ち運びには向いていません。

一般的なビジネスバックには入らない可能性があるため、持ち運ぶ前提で考えている方は、17.3型用のPCケースを買ったほうがよさそうです。

底面はご覧の通り。

m-Book Wの底面

パソコン内部の熱を逃がすために、一部メッシュ状になっています。

注意書きにも書かれていますが、底面からはそこそこ熱い風が出てくるため、ひざ上での作業は止めましょう。

ACアダプター

m-Book WのACアダプター

ACアダプターは120Wの大容量タイプ。

一般的なノートパソコンと比べると、そこそこ大きく感じます。

バッテリー

バッテリーは取り外せるタイプで、仕様上の動作時間は約6.3時間。

ディスプレイサイズが大きく、さらに高性能なCPUやGPUを搭載したパソコンは電力消費が激しいため、なるべくACアダプターにつなげて作業することをおすすめします。

重量

パソコン単体の重量は実測で約2.5kg、ACアダプターが加わると約3.0kgです。

パソコンの重量
ACアダプターを含めた重量

どうしても必要なとき以外、なるべく持ち運びたくない重さです。

インターフェイス

ここからはインターフェイスを見ていきます。

右側面はご覧の通り。

右側面のインターフェイス
  1. USB3.1(Type-A)
  2. USB3.1(Type-C)
  3. カードリーダー

デジカメなどで使用したSDカードを差し込めば、すぐにデータを読み込めます。

左側面のインターフェイス
  1. 盗難防止ロック
  2. USB3.0(Type-A)
  3. USB2.0(Type-A)
  4. マイク入力
  5. ヘッドホン出力

ACアダプターは背面につなげます。

背面のインターフェイス
  1. mini DisplayPort
  2. HDMI
  3. LAN
  4. 電源

外部モニターとの接続に使う端子が背面にそろっているのは便利です。

ケース内部

m-Book Wの中身

基本的に裏蓋を開ける必要はありませんが、参考までにケース内部をご紹介します。

13.3型や14型などのノートパソコンは所狭しとパーツが詰め込まれていますが、17.3型にもなるとある程度余裕がありますね。

ある程度の知識とスキルがある方以外、メモリやストレージの交換・増設はオプションで選ぶことをおすすめします。

自分でメモリを交換して、万が一パソコンが動かなくなってしまった場合、保証対象外になる可能性があるため、くれぐれも気を付けてください。

キーボード

m-Book Wのキーボード

キーボードはテンキーつきの一般的な日本語配列。

テンキーの「0」の位置は少し気になりますが、クセが少なくてタイピングしやすい配列です。

テンキーの位置

仕様上のキーピッチは約18.2mm、キーストロークも約1.8mmと標準的です。

タッチパッドは分離型で、指紋認証の機能も搭載されています。

タッチパッド

バックライトも搭載されているので、暗い場所で作業するときもタイプミスを防げます。

バックライト
バックライトの専用ソフト

プリインストールされている専用ソフト(LED KEYBOARD SETTING)を使えば、バックライトの色や発光量を変えるなど、細かく設定できます。

キータイプ音

キータイプ音はかなり静かなパタパタ系です。

30秒ほどの動画を作成したので、実際に聞いてみてください。

ディスプレイ

m-Book Wのディスプレイ

ディスプレイは17.3型のフルHD解像度(1,920×1,080)のものが使われていて、映り込みを軽減するノングレア仕様になっています。

あえて蛍光灯が映り込むように撮影していますが、ぼんやりと映っているのがわかるでしょうか。

ツルツルの光沢仕様だと目が疲れやすくなったり、作業場所によっては日光や蛍光灯の反射で見づらくなります。

好みは人それぞれですが、個人的にはノングレアのディスプレイが使いやすいです。

ナローベゼルを採用

m-Book Wシリーズのディスプレイは、ふちの部分が狭いナローベゼル仕様。

実測で左右は約7mm、上部は約10mmでした。

側面のベゼル
上部のベゼル

17.3型の大画面でナローベゼルだと、映画やアニメを見たときの迫力がグンとアップします。

VODや動画視聴に最適

動画視聴の様子

実際にAmazonプライム・ビデオで映画を見てみました。

大型のスピーカーユニットを搭載しているため、ノートパソコンとしては音質もなかなかいいですね。

音にこだわる方は外付けのスピーカーにつなげたり、ヘッドホンの使用をおすすめします。

Amazonプライム・ビデオに限らず、HuluやU-NEXTなどのVOD(ビデオ・オン・デマンド)サービスを利用している方なら、大画面で迫力のある動画を楽しめます。

テレビがない部屋で映画やアニメなどを楽しみたい方にぴったり。

ただし、光学ドライブは非搭載なので、Blu-rayやDVDを見たいときは外付けの光学ドライブをつなげましょう。

Amazonや楽天で探せば、2,000円くらいでまともなものが買えます。

色域はあまり広くない

色域のグラフ
ガンマカーブ

i1 Profilerでディスプレイの色域をチェックした結果は以下の通り。

m-Book Wシリーズの色域
  • sRGB比:91.6%
  • AdobeRGB比:70.1%

色域はそこまで広くないものの、趣味やプライベートで使う程度なら問題はありません。

プロのフォトグラファーをはじめ、フォトコンテストで入賞を目指すような方は、ハードウェアキャリブレーションに対応したカラーマネジメントモニターを使いましょう。

クリエイティブ性能の検証

m-Book Wシリーズ

ここまでm-Book Wシリーズの基本的なスペック面をご紹介しました。

ここからはAdobeの各種ソフトウェアを使って、クリエイティブ用途でどれくらい使えるかを検証しました。

Photoshop

Photoshop

まずは画像加工ソフトの代名詞的存在、Photoshopを試しました。

ディスプレイが大きくて各種パネルを表示しても画面が狭くならないため、とても操作しやすいです。

試しに7,360×4,912ピクセルの写真データに各種フィルター類を適用したところ、いずれも3~4秒ほどで処理が完了。

フィルターの適用

非常にスムーズに動かせました。

Lightroom

Lightroom

続いてLightroomでRAWデータの書き出し速度をチェックしました。

使用したのは有効画素数3,635万のニコンD810で撮影したRAWデータ100枚で、書き出しにかかった時間は2分35秒。

なかなか速いです。

Lightroomの書き出し条件は以下の通り。

書き出し条件

画像形式:JPEG
画質:100
カラースペース:sRGB
画像のサイズ:未調整(撮影データそのまま)
解像度:350
メタデータ:すべてのメタデータ(人物情報や撮影場所の情報は削除)

主なCPUと結果を比較したグラフはこちら。

RAW現像の処理速度比較

一般的な薄型ノートパソコンとは比べ物にならないくらい高速です。

Premiere pro

Premiere pro

動画編集の性能をチェックすべく、Premiere Proも動かしてみました。

今回お借りしているモデル(W890XN-M2SH2)はメモリを16GB積んでいるため、動画編集もサクサク快適。

スマホやデジカメで撮影したムービーを取り込んで、不要なシーンをカットしたり、テロップや効果音を付けるなど、パソコンがフリーズすることなく動かせます。

ただし、After Effectsを使って複雑な演出を加えたり、4K動画の編集も考えていくと少々しんどいかもしれません。

Youtuberのようにがっつり動画編集をやるつもりなら、メモリを32GBまで増やすことをおすすめします。

4K動画の書き出し

参考までに、4K動画の書き出しにかかる時間を検証しました。

検証のために用意したのは、GoPro HERO7 Blackで撮影した4K 60fpsの動画データ。

書き出し条件とかかった時間は以下の通り。

H.264(Youtube 1080p HD)08:39
H.264(Youtube 2160p 4K UHD)14:29

さすがに4K動画の書き出しは時間がかかりますが、一般的な薄型ノートパソコンだと1時間近くかかるケースもザラにあります。

お風呂に入る前などに書き出しをスタートさせるなど、使い方を工夫しましょう。

Illustrator

Illustrator

最後にIllustratorをスムーズに動かせるかどうかもチェックしました。

ホームページやチラシで使うためのロゴを作ったり、名刺用の印刷データを整えたりする程度ならまったく問題なく動かせます。

年賀状や暑中見舞いのイラストを作ったり、さまざまな用途で活躍してくれるでしょう。

ゲーム用途の性能チェック

m-Book Wシリーズ

ここからはゲーミング用途の性能面をチェックしていきます。

GTX1650はエントリークラスのGPUですが、最新モデルということもあり、幅広いゲームで遊べることがわかりました。

パソコンゲームに興味がある方は、じっくりご覧ください。

ベンチマーク結果

まずはパソコンゲームの定番ベンチマークソフトを走らせました。

いずれも解像度は1920×1080(フルHD)のノートパソコンに設定しています。

重量級ゲームのFF15を最高画質で動かすのは少々厳しいものの、グラフィック設定を低めに設定すればそれなりに動かせそうです。

人気MMOPRGのFF14やドラクエXなら、最高画質で快適に動かることがわかりました。

迫力ある大画面でプレイできるので、MMOPRGが好きな方にもおすすめです。

FF15

FF15
高品質3823(普通)
標準品質5197(やや快適)
軽量品質6751(快適)

FF14 漆黒の反逆者

FF14のベンチ-マーク
最高品質9407(非常に快適)
高品質12622(非常に快適)
標準品質14432(非常に快適)

ドラゴンクエストX

DQXベンチマーク
最高品質18750(すごく快適)
標準品質19003(すごく快適)
低品質19856(すごく快適)

人気ゲームをプレイ

ベンチマークを走らせるだけではなく、実際にいくつかのゲームをプレイしてみました。

今回試したのは以下の5つ。

検証でプレイしたゲーム
  • フォートナイト
  • モンスターハンターワールド
  • SEKIRO
  • ストリートファイター5
  • League of Legends

ゲームによってはグラフィック設定を調整する必要があるものの、いずれもスムーズに遊べました。

フォートナイト

フォートナイト
エピック67fps

数あるバトルロイヤルゲームの中でも高い人気を誇る、フォートナイトをプレイしてみました。

最高画質(エピック)だと平均フレームレートは70前後という結果に。

敵と打ち合いになったときなどは多少カクつきを感じますが、カジュアルに楽しむなら問題ありません。

モンスターハンターワールド

モンスターハンターワールド
中画質53fps

モンスターハンターワールドはグラフィック設定がかなり重いため、最高画質で動かすのはあきらめましょう。

今回はグラフィック設定を中画質に設定したところ、おおむね50前後のフレームレートをキープできました。

40前後のフレームレートをキープできれば、そこそこ快適にプレイできます。

低画質までグラフィック設定を落とすと、露骨に画質が粗くなるのでおすすめしません。

SEKIRO

SEKIRO
最高画質57fps

SEKIROはフレームレートが60以上に上がらない仕様です。

最高画質で動かしたところ、フレームレートはほぼ60をキープ。

瞬間的にフレームレートが50前後に落ち込む場面はありましたが、プレイに大きな支障はありません。

常に60を維持したいなら、少し画質を落としたほうがよさそうです。

ストリートファイター5

ストリートファイター5
最高画質60fps

ストリートファイター5もフレームレートが60以上に上がりません。

グラフィックが比較的軽いので、最高画質で60ベタ付きで動かせました。

安定したネット回線があれば、オンライン対戦も楽しめます。

League of Legends

League of Legends
最高画質180fps

全世界でプレイヤー人口が7000万人を超えるという、超人気タイトルのLeague of Legendsも試してみました。

かなり軽いゲームなので、最高画質で平均フレームレートは180前後まで上がります。

とても快適に動かせます。

1台で幅広く活躍するノートPC

m-Book Wシリーズ

マウスコンピューターが販売するノートパソコン、m-Book Wシリーズをさまざまな点から検証してみました。

第9世代のCPUとGTX1650を搭載しているため、クリエイティブソフトからパソコンゲームまで、幅広い用途で活躍してくれます。

17.3型でナローベゼルのディスプレイは作業もしやすいですし、Youtubeや映画なども大画面で見ると迫力がちがいます。

「せっかく買い替えるなら、いろいろ使えるパソコンが欲しい」

「滅多に持ち運ばないから、画面の見やすいパソコンがいい」

と考えている方にとって、m-Book Wシリーズは有力候補になることでしょう。

高性能なノートパソコンを探している方は、ぜひチェックしてみてください。

m-Book Wシリーズについて詳しく見る

マウスコンピューターのセール

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。