LenovoのThinkPadは、ビジネスパーソンにとても人気の高いモデル。
ビジネス街のカフェにいくと、ThinkPadを見かけることはすごく多いです。
このページではLenovoのノートパソコンの魅力や特徴についてご紹介します。
購入前に知っておきたい注意点や、お得に買う方法についても詳しくご紹介。
近いうちにノートパソコンの買い替えを考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次リンク
Lenovoの主な会社概要

まずはLenovoという企業の特徴について、簡単に理解しておきましょう。
意外と知らない人も多いですが、Lenovoは中国のパソコンメーカー。
北京に本社がありますが、アメリカのノースカロライナ州モリスビルも拠点にして、アメリカでの活動も活発です。
日本には「レノボ・ジャパン株式会社」が秋葉原のUDXにあります。
社名 | レノボ・ジャパン株式会社 |
---|---|
設立 | 2005年4月28日 |
資本金 | 非公開 |
本社 | 東京都千代田区外神田四丁目14番1号 秋葉原UDX |
Lenovoはパソコンのスペックを変更してオーダーメイドできる「CTO生産」も行っています。
これはDellなども行っている「BTO」と同じ意味。
CPUやメモリのスペックを少し上げて、よりぴったりのパソコンを手に入れられるサービスです。
拡大を続けるメーカー
Lenovoは2004年にIBMのPC部門を買収し、ノートパソコンの大ヒット商品であるThinkPadを受け継ぎました。
今では「LenovoといえばThinkPad」という人もいるくらい、看板商品になっていますね。
さらに2011年には日本の代表的PCメーカー「NEC」とも合併会社を設立。
「NEC Lenovo」としてブランド力をさらに高めています。
最近では富士通との事業統合や、モトローラ買収の噂も。
さまざまな動きを見せながら常に進化を続けている巨大PCメーカーです。
世界シェアNo.1を争う
Lenovoは毎年HPやDellと世界No.1シェアの座を争っています。
Canalysが発表した2019年Q3の世界PCシェアランキングは以下の通り。
- Lenovo(24.4%)
- HP(23.6%)
- Dell(17.0%)
国内シェアについては2019年第1四半期(1月〜3月)の出荷台数ランキングがIDC Japanから発表されています。
- Lenovo・NEC・富士通グループ(37.3%)
- HP(18.7%)
- Dell(15.6%)
世界のみならず国内でも大きなシェアを誇っているのがLenovo。
とくに国内ではNECと富士通を吸収していることもあり、大きなシェアを占めています。
Lenovoのノートパソコンの特徴

ここからはLenovoのノートパソコンの特徴や魅力についてご説明します。
ポイントを整理すると大きく2点です。
- 圧倒的なコストパフォーマンス
- ラインナップの幅広さが段違い
それぞれについて順にご説明します。
圧倒的なコストパフォーマンス
Lenovo最大の魅力は、とにかく安いこと。
ハイエンドクラスのCPUを搭載していながら、10万円前後で買えるモデルもたくさん。
機能性や無駄のないデザインなども含めて考えると、圧倒的なコストパフォーマンスです。
実際にどのくらい安いのか、競合のHPやDellとノートパソコンの価格をガチンコ比較しました。
記載している仕様および価格は記事執筆時点のものです。時期によって変動するため、最新情報は各公式サイトにてご確認ください。
エントリークラス
まずは5万円前後で買えるエントリークラスの価格(送料と消費税込)を比較しました。
メーカー | Lenovo | HP | Dell |
---|---|---|---|
モデル | Ideapad S540(15) | ProBook 450 G6 | Inspiron 15 5000 |
大きさ | 15インチ | ||
CPU | Core i3-8145U | ||
メモリ | 4GB | ||
ストレージ | 256GB NVMe M.2 SSD | 500GB HDD | 256GB NVMe M.2 SSD |
Office | – | ||
価格 | 54,450円~ | 61,380円~ | 68,178円~ |
HPとDellはサイト上だと安く見えますが、HPは送料と消費税、Dellは消費税が別になっているので要注意。
Lenovoは送料が無料で、消費税込の価格で表示されています。
ストレージのスペックと容量に差はあるものの、5万円前後でノートパソコンを探すならLenovoのIdeapadは非常にお買い得です。
ただし、いずれもMicrosoftのOffice(ExcelやWordなど)が非搭載で、ビジネス用途で使うにはギリギリのスペック。
とにかく安いパソコンが欲しい方にはおすすめですが、過度な期待は禁物です。
ミドルクラス
続いてMicrosoftのOfficeを搭載した、ビジネス用途で使いやすいスペックで比較しました。
メーカー | Lenovo | HP | Dell |
---|---|---|---|
モデル | IdeaPad C340(15) | Pavilion 15-cs3000 | New Inspiron 15 3000 |
大きさ | 15インチ | ||
CPU | Core i7-1065G7 | ||
メモリ | 16GB | 8GB | |
ストレージ | 1TB NVMe M.2 SSD | 256GB NVMe M.2 SSD 1TB HDD | 512GB NVMe M.2 SSD |
Office | Microsoft Office Home & Business 2019 | ||
価格 | 118,668円~ | 149,380円~ | 126,478円~ |
第10世代の最新CPU搭載モデルで比較したところ、ここでもLenovoの安さが際立ちました。
IdeaPad C340(15)のCore i7-1065G7搭載モデルはメモリが16GBと多いにも関わらず最安値です。
毎日持ち運ぶには少々大きめですが、ExcelやWordをサクサク動かせて、幅広い用途で活躍するノートPCが欲しい方におすすめです。
ラインナップの幅広さが段違い

価格が安いという点に加えて、ラインナップの幅広さもLenovoの大きな強み。
具体的にどんなノートパソコンがあるかは次のパートで詳しくご紹介しますが、エントリークラスからハイエンドまで、隙のないラインナップを展開。
よほど特殊な用途でない限り、既存のラインナップを探せば希望に合うモデルがきっと見つかります。
さらにメモリやストレージなどのカスタマイズにも対応。
パソコンのカスタマイズは、元々Dellがはじめたとされるサービス。
LenovoではディスプレイやACアダプター、キーボードで英字配列を選べたり、カスタマイズの柔軟性も抜群。


予算や用途に合わせて、パソコンをカスタマイズできるのは非常に便利です。
カスタマイズできるパーツはモデルによって異なります。
国内生産モデルも販売

もともとThinkPadは日本で開発されていたシリーズ。
あの有名な赤色のトラックポイントも、日本人の技術者の強力のもとに開発されたといわれています。
日本とゆかりがあるからか、現在でもThinkPadの一部モデルに関しては国内生産にこだわり、NECの製造拠点である山形県で製造されています。
メイドインジャパンの丁寧な製造、スピード発送、サポートも日本語で行えるということが嬉しいところです。
気になる方は「米沢生産モデル」を探してみてください。
LenovoのおすすめノートPC

ここからはLenovoのおすすめモデルを順にご紹介します。
記事執筆時点で販売されている、Lenovoのノートパソコンは以下の5種類。
- Think
- Lenovo
- IdeaPad
- YOGA
- LEGION
「Lenovo」は立ち位置が非常に中途半端で、特別な理由がない限り選ぶ理由はありません。
「LEGION」はゲーミングノートなので、今回はおすすめモデルから除外しました。
ゲーミングノートについて詳しく知りたい方は、別サイトにLegion Y540(15)の実機レビューをまとめているのでご覧ください。
ThinkPad

Lenovoの代名詞といえば、ThinkPad。
壊れにくいタフさ、そして非常に高い操作性によって、IBM時代から多くのファンを獲得してきているシリーズです。
なんといっても最大の特徴はマウス操作が簡単なトラックポイント。

キーボードから手を離さずにカーソルを操作できる機能はやはり画期的で、現在はタッチパネルの商品が主流ではありますが、いまだに根強い人気を誇っています。
さらにThinkPadはいくつかのシリーズ分かれています。
X | ハイスペックな軽量薄型モデル。 |
---|---|
A | CPUにAMDを搭載。マルチタスクに優れている。 |
T | Xシリーズに次ぐ、ハイパフォーマンスモデル。 |
E | エントリーモデル。価格は安いが重量がある。 |
L | 手に入れやすい価格帯の標準モデル。 |
P | スペックがもっとも高いモデル。動画編集などもサクサク行える。 |
YOGA | 画面が180°回転するモデル。 |
スペックや価格もさまざまなので、用途と予算に合わせて最適なモデルを選びましょう。
IdeaPad

CPU、グラッフィック、ディスプレイなど、スペック面で優れているシリーズ。
それでいて価格がかなり安いのが特徴です。
「仕事で使うパソコンが欲しいけど、ThinkPadはちょっと高い・・・」という方にぴったり。
たとえばCPUにCore i7が搭載されていれば10万円前後するモデルが多い中、このシリーズでは75,000円前後。
シンプルなデザインと、パワフルな機能、長時間バッテリーも魅力。
スペックやディスプレイサイズなど、ラインナップもかなり幅広いので、お気に入りのモデルがきっと見つかるでしょう。
Thinkbook

ThinkpadとIdeapadの中間に位置するようなモデルがThinkbook。
デザインやキーボードの配列などはIdeapadに似ていますが、スペックや価格はThinkpadに寄せられています。
Thinkpad特有のトラックポイントは非搭載。
Ideapadの見た目が好きで、もう少しスペックの高いパソコンが欲しい方におすすめです。

Yoga

ThinkPadシリーズの中にもYOGAがあるため少しややこしいのですが、Yogaという独立したシリーズもあります。
Yogaは薄くて軽いのが最大の特徴で、アルミ製のボディは見た目もスタイリッシュ。
キーボードに隠された通気口から空気を循環させる冷却システムなど、まさにLenovoの技術の粋が集まったシリーズと言えるでしょう。
仕事はもちろんプライベートでも使いやすいモデルです。

Lenovoの注意点やデメリット

ラインナップが豊富でコスパも抜群のLenovoですが、デメリットがひとつもないわけではありません。
購入前に知っておくべきLenovoの注意点についてもご説明します。
モデルによって納期が不安定
Lenovo最大の弱点は納期が不安定なこと。
海外メーカーなので仕方ありませんが、納品スピードという点ではドスパラなどに敵いません。
「最短1~2営業日程度(ご決済日起算)で出荷予定」
と書かれていることが多いものの、あくまで「最短」なので過度な期待は禁物。
同じモデルでも時期によって納期に差がありますし、カスタマイズの有無でも納期が変わります。

「今すぐにパソコンが必要!」
という方は、多少割高でも家電量販店での購入がおすすめです。
在庫切れで買えないことも
セールやキャンペーンの対象モデルは在庫切れになっていることも多いです。

お買い得な商品を見つけたら、じっくり悩まずに早めに判断することが大切です。
デザインがシンプルで地味
パソコンの見た目やデザインにはこだわりますか?
ThinkpadやIdeapadなど、Lenovoのノートパソコンは総じてデザインがシンプル。
好みの問題ではあるものの、見た目のカッコよさやスタイリッシュさを求めるなら、多少割高でもHPを選んだほうがいいかもしれません。
たとえばHPのSpectreやENVYシリーズは、細かいところまでデザインが洗練されています。


価格の安さを最優先で選ぶか、見た目のカッコよさを優先するかは人それぞれ。
じっくり悩んで判断しましょう。
サポートの評判がよくない
Lenovoはアフターサポートの評判があまりよくありません。
電話によるサポート対応は9:00~18:00のみで、年末年始やLenovoが指定した休業日は対応不可。
あくまで一例として、Twitterでは以下のような意見も見つかります。
レノボのサポートに電話して二回とも態度がヤバすぎて疲れた…
— jiji (@traductricemtl) January 11, 2019
#Lenovo のサポートセンターにぶち切れた。シリアルナンバーを伝えたら保証期間が過ぎでいるので1件の問い合わせに対して4,400円取るといきなり言われた。ふざけんじゃねぇよ、ばかやろうって言って電話を切ったよ。素人相手に暴利をむさぼろうとしているとしか思えない。
— ばんばん@ちばらき (@banban2933) February 1, 2020
ノートパソコンが急に落ちる症状が最近頻発していて、レノボのサポートに問い合わせようとしたけど、ログインしろだの会員登録しろだの、数々の関門を突破せねばならず。ただでさえイラついてるのにこの仕打ちは…。サポートの負担を減らすために問い合わせをめんどくさくして諦めさせる作戦なのでは。
— ぽかぽかのPolar (@senn_1498) September 18, 2019
筆者の推測ですが、価格を抑えている分、アフターサポートにはあまり力を入れていないのかもしれません。
パソコンに何かトラブルが起きたとき、ひとりで対処できない方にはおすすめしづらいです。
アフターサポートを重視したい方は、24時間365日対応のマウスコンピューターがおすすめです。

少しでも安く買うためのコツ

最後にLenovoのノートパソコンを安く買う方法についてご紹介します。
公式サイトのみならず、Amazonをはじめとするネットショップ、実物に触れるLenovoカスタムショップや家電量販店でも買えます。
それぞれのメリットをよく理解し、あなたにとって一番お得な方法を見つけましょう。
公式直販サイトのセールを狙う

公式直販サイトはほとんどすべての商品にクーポンコードが記載されていて、割引価格で手に入るメリットがあります。
クーポンは、商品ページに進むと「Eクーポンコード」と表示されています。
商品をカートに追加した後にクーポンコードを入力すればOK。
その他セールもよく行われているので、トップページのグローバルメニュー「キャンペーン」から必ずチェックしましょう。
さらにLenovoは公式直販サイトでは珍しく、注文金額にかかわらず日本全国送料無料です。
ネット通販のポイントを活用
ネットショップの場合はパソコンのスペックをカスタムして注文することはできず、完成品しか買えません。
しかしながら完成品は出荷が早いというメリットがありますので、すぐに商品を手に入れたい人におすすめ。
さらにAmazonギフトや楽天ポイントなどを活用すれば、通常価格より安く買えるのも大きな魅力です。
Amazon

Amazonでは「Lenovoジャパンオンラインストア」として出品しています。
Amazon価格で買えますし、タイムセールの時に対象製品になっていることも多いです。何より口コミがたくさんあるので一度は覗いてみましょう。
楽天市場

楽天では「Lenovoショッピング 楽天市場店」が出品していて、全品送料無料。
そして楽天はポイントセールがよく行われています。
タイミングによっては10%以上のポイントが付くこともありますし、ノートパソコンの購入ならばポイントもたくさん貯まります。
普段楽天を使っているなら、ポイントを活用できる楽天市場での購入をおすすめします。
家電量販店で特価品を買う
家電量販店なら店員さんと相談しながら用途に合ったノートパソコンを見つけられます。
またビックカメラやヨドバシカメラでは「Lenovoカスタムショップ」という形で、店内に販売コーナーが設けられていることも。
Lenovo専門の販売員による詳細なアドバイスや、おすすめカスタマイズが聞けます。
さらに家電量販店はポイントを使えるのが魅力。
ボーナス時期などにセールが行われたり、展示品が特価品として販売されていることもあります。
普段からよく使っているところがあるのならば、在庫をチェックしてみましょう。
とにかく安いPCが欲しい方へ

メーカーによって特徴や魅力はさまざまですが、Lenovoを選ぶべきは以下のような方です。
- とにかく安いパソコンが欲しい方
- アフターサポートを重視しない方
- 見た目より機能性を重視したい方
ある程度パソコンに慣れている方なら、Lenovoは非常におすすめです。
筆者もIdeapadを持ち歩き用で1台持っていますが、とても満足しています。
Lenovoのノートパソコンを検討している方は、まずは現在開催中のセールやキャンペーンをチェックしてみてください。
希望に合ったパソコンと出会えることを願っています。