レビュー

Ideapad S340(14, AMD)レビュー|事務用途に最適

Ideapad S340(14, AMD)

Lenovoのノートパソコン、Ideapad S340(14, AMD)を購入しました。

年末年始のセールで安くなっていたモデルで、ワイヤレスマウスとセットでお値段は49,938円(送料・消費税込)。

マウスは要らなかったのですが、パソコン単体で買うよりセット品のほうが安いという不思議な価格設定でした。

このページでは、Ideapad S340がどういったパソコンなのか、特徴や性能について詳しくご紹介します。

持ち運びやすいサイズの事務用ノートパソコンを探している方は、ぜひご覧ください。

Ideapad S340(14, AMD)の概要

Ideapad S340(14, AMD)

Ideapad S340がどういったパソコンなのか、特徴を整理すると以下の通り。

約5万円で買える高コスパPC

事務用途で使いやすいスペック

薄型・軽量で持ち運びに最適

ディスプレイの発色が悪い

キーボードのバックライト非搭載

Fnキーの初期設定が使いづらい

基本的なスペックから順にご紹介します。

スペック

CPUやストレージ容量などの基本スペックは以下の通り。

OSWindows 10 Home 64ビット
CPURyzen5 3500U
GPURadeon Vega 8
メモリ8GB PC4-19200
ストレージM.2 SSD 256GB

Office(Home&Business 2019)は非搭載です。

パソコンの総合的な性能をチェックするベンチマークソフト、PCmark 10のスコアは3,702でした。

PCmark 10

事務用途ならサクサクこなせますが、写真や動画の編集などのクリエイティブ用途は少々しんどいスコアです。

当サイトでレビューしたLenovoのノートパソコンとスコアを比較すると以下の通り。

PCmark 10 スコア比較
ThinkPad X1
Extreme
4,799
Ideapad S340
3,702
Ideapad S530
3,658
YOGA S730
3,605
Ideapad 330S
2,935

幅広い用途でサクサク快適な動作を求めるなら、上位モデルのThinkPadを選びましょう。

IdeapadやYOGAは性能より価格の安さを求める方におすすめです。

CPU

CPUはAMDのRyzen5 3500Uを搭載。

薄型ノートパソコンによく使われる、末尾に「U」を冠した省電力タイプ。

詳しいスペックはCPU-Zの結果をご覧ください。

CPU-Z

主な薄型ノートパソコン用CPUと、ベンチマーク結果(CINEBENCH R15)を比較した結果は以下の通り。

CINEBENCH R15 スコア比較
Core i7-8565U
733
Ryzen7 3700U
662
Ryzen5 3500U
642
Core i5-8265U
511

IntelのCPUと比較すると、Core i5とCore i7の中間といったところです。

GPU(グラフィックス)

グラフィックスはCPU内蔵型のRadeon Vega 8。

詳しいスペックはGPU-Zの結果をご覧ください。

GPU-Zの結果

AMDの内臓GPUは伝統的に性能が高く、ちょっとした画像加工や動画編集ならそれなりにこなせます。

ベンチマーク(FireStrike)の結果は以下の通り。

FireStrike スコア比較
GTX1050
5,436
Radeon Vega8
2,282
Radeon Vega10
1,504
Intel UHD Graphics 620
1,141

内臓GPUとしては高性能ですが、さすがにGTX1050には適いません。

ストレージ

ストレージは転送速度の速いM.2 SSDが使われていて、容量は256GB。

転送速度をCrystal Disk Markでチェックしたところ、読込で約1,600MB/sと標準的なスコアが出ました。

Crystal Disk Mark

格安ノートパソコンなので過度な期待は禁物ですが、HDDや一般的なSSD(SATA)と比べれば十分速いです。

それぞれの平均的な転送速度と比べると、以下の通り。

ストレージの転送速度
NVMe M.2 SSD
3,000
SSD(SATA)
550
HDD
120

ハイエンドクラスのM.2 SSDなら読込速度は3,000MB/sを超えます。

ストレージ容量が心配な方は、外付けのHDDやSSDを購入したり、Dropboxなどのクラウドストレージの活用がおすすめ。

筆者はNAS(ネットワーク上のHDD)を使用しているため、256GBあれば十分と判断しました。

ラインナップ

Ideapad S340

Ideapad S340の主なラインナップは以下の通り。

CPUメモリストレージOffice価格(税別)
Athlon 300U4GB128GB SSD40,040円〜
Ryzen3 3200U4GB128GB SSD42,504円〜
Ryzen5 3500U8GB256GB SSD54,648円〜
Athlon 300U4GB128GB SSD62,370円〜
Ryzen3 3200U4GB128GB SSD64,108円〜
Ryzen5 3500U8GB256GB SSD75,933円〜

Athlon 300UやRyzen 3 3200U搭載モデルの低価格は魅力ですが、値段が下がるほど作業時の快適さも失われていくので要注意。

事務作業時の快適さを求めるなら、Ryzen5 3500U搭載モデルがおすすめです。

直販サイトのクーポン適用後の価格です。時期によって変動するため、必ず公式サイトで最新の価格をご確認ください。

セールやキャンペーンを要チェック

冒頭でもご説明した通り、今回筆者はRyzen5 3500U搭載モデルを49,938円(送料・消費税込)で買いました。

通常価格より5,000円ほど安く、しかもワイヤレスマウスもセット。(使わないので要らないのですが・・・)

年末年始に限らず、Lenovoでは常に何かしらのセールやキャンペーンを実施しています。

セールの対象モデルや値引き幅は都度変わるため、希望のパソコンを安く買えるかは運次第。

パソコンの購入を考えているなら、公式サイトをこまめにチェックしましょう。

外観・大きさ

Ideapad S340

ここからはIdeapad S340の外観を見ていきます。

カラーはプラチナグレーで、品のある灰色といった色合いです。

Lenovoのロゴも目立ちにくく、老若男女を問わず使いやすいデザイン。

パソコンの重量

パソコン単体の重量は実測で約1.5kg。

仕様上の大きさは322.7×230.5×17.9mmで、A4用紙を持ち運べるビジネスバッグなら問題なく収納可能。

新幹線や飛行機の座席に設置されている小さめのテーブルにも置きやすいサイズです。

天板
底面

底面はパソコン内部の熱を逃がすために、一部メッシュ状になっています。

裏蓋は特殊なねじが使われているため、一般的なプラスドライバーでは開けられません。

写真の下側、左右にスピーカーがあります。

スピーカー
スピーカー

自然な音声を再生する、Intelのハイデフィニション・オーディオ(Dolby Audio Premium対応)を搭載していますが、音質は普通です。

音にこだわる方は外付けのスピーカーやヘッドホンなどを使いましょう。

ACアダプター

ACアダプター

ACアダプターは一体型で、薄型ノートパソコン用としては少し大きめに感じます。

仕様上のバッテリー駆動時間は最大約11.0時間とたっぷり。

とはいえバッテリーの持ちはパソコンの使い方次第なので過度な期待は禁物。

半日程度の外出ならACアダプターを持ち歩かなくても何とかなります。

ACアダプターの重量

重量は約200g、急速充電には非対応です。

出先で使いやすいサイズ

実際にカフェや新幹線などで使っていますが、14型はサイズが絶妙です。

カフェでの使用例
新幹線での使用例

13.3型は画面が小さすぎて見えづらく、15.6型だと大きすぎて邪魔。

薄型かつ軽量で荷物がかさばらないのも気に入っています。

インターフェイス

ビジネスで使いやすい各種インターフェイスがそろっています。

左側面のインターフェイス
  1. ACアダプター
  2. HDMI
  3. USB3.1 Type-C
  4. マイク・ヘッドホン

Type-Cが使えるのは便利です。

右側面のインターフェイス
  1. Novo ボタン
  2. メディアカードリーダー
  3. USB3.0
  4. USB3.0(Powered USB)

USB3.0はPowered USBに対応しているため、パソコンの電源がオフの状態でもスマホなどを充電可能。

Novoボタンはパソコンがうまく起動しなくなったり、調子が悪くなったときに使います。

背面

背面に接続端子は何もありません。

キーボード

キーボード

キーボードは84キー(テンキーなし)の日本語配列。

バックライト非搭載なので、暗い場所だとタイプしづらいです。

タッチパッド

タッチパッドは一体型で、滑らかに操作できます。

電源ボタンは右上にありますが、かなり細く作られているため少々押しにくいです。

電源ボタン

左側の「Shift」や「Capslock」が広めに配列されていて、エンターキー周りは詰まった感じに配列されているのも気になるポイント。

左側のキー配列
右側のキー配列

バックスペースを押すときに「\」を押してしまうミスが多発。

慣れるまでは苦労しそうです。

薄型ノートパソコンゆえ仕方ありませんが、キータイプ音はペタペタ系で打鍵感はそれなりです。

Fnキーの初期設定が不便

Fnキー

Ideapad S340のFnキーには要注意。

初期設定ではホットキー扱いになっていて、たとえばF10を押すとディスプレイの選択画面が立ち上がります。

タイピング中の文字を半角英数に変換したいと思ったら、Fnキーを押したままF10を押さないといけないため非常に不便。

Fnキーの設定を変えたいときは、プリインストールされているLenovo Vantageを立ち上げます。

専用アプリの画面

「ハードウェア設定」にFnキーの設定があります。

ホットキーのほうが使いやすい、という方は設定を変える必要はありません。

ワイヤレスマウス

セットでついてきたワイヤレスマウスはこちら。

Lenovoのワイヤレスマウス
Lenovoのワイヤレスマウス

単体で1,000円ちょっとの商品ですが、正直がっかりしました。

単三電池1本で動かせるのは便利ですが、サイドボタンもなければDPI(マウス感度)も簡単に変えられず非常に使いづらいです。

Lenovoのワイヤレスマウス

サイズや形も中途半端で、普段から小さいマウスをつまみ持ちで操作している方なら使いやすいかも。

手持ちのマウスがすべて壊れて、ほかに使えるマウスが何もなくなったら使おうと思います。

やはりマウス無しにして、その分安くしてほしかった。

ワイヤレスマウスのセットは年末年始のセール限定品です。通常、Ideapad S340(14, AMD)にマウスは付属しません。

ディスプレイ

ディスプレイ

ディスプレイは14.0型のフルHD(1,920×1,080)解像度で、マットな質感のノングレア(非光沢)仕様。

蛍光灯などが映り込みにくいため、長時間作業しても目が疲れにくいのは便利。

ただ、視野角の狭いTNパネルが使われていて、真正面から見ないと非常に見づらいです。

狭い視野角

斜めから見ると白っぽくぼやけてしまうため、会議や打ち合わせなど、複数人でパソコンをのぞき込むような場面には向いていません。

発色もくすんだ感じで、デザインや写真編集などのクリエイティブ用途で使うのはしんどい印象。

キャリブレーション済みのカラーマネジメントモニターと比べると、色合いに大幅な差があります。

最大開閉時

ディスプレイは最大で180度近くまで開きます。

タッチパネルには対応していません。

クリエイティブ性能の検証

Ideapad S340(14, AMD)

ここからはパソコンに負荷のかかるクリエイティブ用途の検証結果についてご紹介します。

Photoshop

Photoshop

まずは画像加工ソフトの代名詞的存在、Photoshopを試しました。

画像のトリミングや色味調整など、軽めの作業ならサクサク動かせます。

ただし、ディスプレイの発色がよくないため色の調整は困難を極めます。

コツをつかんでしまえば問題なさそうですが、IPSパネルを搭載した外付けのモニターにつなげたほうが手っ取り早いです。

Lightroom

Lightroom

続いてLightroomでRAWデータの書き出し速度をチェックしました。

使用したのは有効画素数3,635万のニコンD810で撮影したRAWデータ100枚で、書き出しにかかった時間は6分40秒。

主なノートパソコン用CPUとスコアを比較すると以下の通り。

CPU別 RAW現像の処理速度
Core i7-8565U
3:24
Core i5-8265U
5:09
Ryzen7 3700U
6:17
Ryzen5 3500U
6:40

薄型ノートパソコンの中で比較すると、書き出し速度は遅いです。

Photoshopと同じく細かい色合いの調整には向いていないので、写真編集用途で使うのはおすすめしません。

Lightroomの書き出し条件は以下で統一しています。

Lightroomの書き出し条件
画像形式JPEG
画質100
カラースペースsRGB
画像のサイズ未調整(撮影データそのまま)
解像度350
メタデータすべてのメタデータ
(人物情報や撮影場所の情報は削除)

Premiere pro

Premiere pro

Premiere Proで動画編集も試してみました。

初期設定のままだと、「画面の解像度が低いですよ」と注意書きが表示されます。

警告画面

PhotoshopやLightroom以上にさまざまなパネルが表示されるため、うまく工夫しないと作業しづらいです。

不要なシーンをカットしたり、テロップや効果音を付けたり、動作自体はスムーズでした。

メモリが8GBしかないので、長時間のムービーをがっつり作りこむのはさすがにしんどそうです。

4K動画の書き出し

4K動画の書き出しに、どれくらい時間がかかるか検証しました。

検証のために用意したのは、GoPro HERO7 Blackで撮影した4K 60fpsの動画データ。

書き出し条件とかかった時間は以下の通り。

H.264 Youtube 1080p FHD34:42
H.264 Youtube 2160p 4K UHD41:03

薄型ノートパソコンとしては平均的ですが、かなり時間がかかります。

動画の書き出し中はほかの作業も重くなるため、パソコンから離れるタイミングでやりましょう。

Illustrator

Illustrator

最後にIllustratorも動かしてみました。

ちょっとしたロゴを作ったり、名刺の印刷データを整えたりする程度ならサクサク動かせます。

ゲーム用途の性能チェック

Ideapad S340

ゲーム用のパソコンではありませんが、検証のために動かしてみました。

ベンチマーク結果

MMORPGの定番ベンチマークソフトを走らせたところ、 ドラクエXならスムーズに動かせるようです。

FF14は画質を落とせばギリギリ動かせそう。

パソコンゲームを最高画質でサクサク動かしたい方は、ゲーミングパソコンを買うのが一番です。

FF14 漆黒の反逆者

FF14のベンチ-マーク
最高品質1773(設定変更を推奨)
高品質2496(普通)
標準品質3367(やや快適)

ドラゴンクエストX

DQXベンチマーク
最高品質5427(快適)
標準品質7062(とても快適)
低品質7592(とても快適)

PUBG Liteの動作検証

PUBG Lite

ベンチマークを走らせるだけではなく、実際にゲームを動かしてみました。

検証で使用したのは、世界的に人気の高いバトルロイヤルゲームPUBGの軽量版「PUBG Lite」。

「中画質」に設定したところ、平均フレームレートは約65をキープできました。

カクつくこともなく、スムーズに遊べます。

「最低画質」まで落とすとフレームレートは140前後まで上がりますが、ディスプレイのリフレッシュレートが60Hzなので視覚的な変化はありません。

最低画質は極端にグラフィックが粗くなるため、画質とフレームレートのバランスを考えるなら「中画質」がおすすめです。

Ideapad S340の検証結果まとめ

Ideapad S340

最後にもう一度Ideapad S340の特徴をおさらいします。

約5万円で買える高コスパPC

事務用途で使いやすいスペック

薄型・軽量で持ち運びに最適

ディスプレイの発色が悪い

キーボードのバックライト非搭載

Fnキーの初期設定が使いづらい

弱点はいくつかあるものの、5万円の事務用パソコンとして考えれば不満はありません。

Excelやメール処理、レビュー記事の執筆など、筆者の用途では十分快適に動かせています。

13.3型ほど小さすぎず、15.6型ほどかさばらない絶妙なサイズもお気に入り。

手ごろな事務用ノートパソコンを探している方は、Ideapad S340を候補に入れてみてはいかがでしょうか。

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