レビュー

HP ENVY x360 13レビュー|持ち運びに最適なノートPC

HP ENVY x360 13-ar0000

日本HPが販売するノートパソコン、ENVY x360 13の特徴や性能について詳しくまとめました。

13.3インチという持ち運びやすい大きさながら、CPUには最新世代のRyzen7 3700Uを搭載したモデル。

仕事で外回りや出張が多い方をはじめ、パソコンを持ち歩く機会の多い方、小さくて高性能なパソコンが欲しい方におすすめです。

どれだけの実力を秘めているのか、さまざまな点から検証したので、ぜひご覧ください。

HP ENVY x360 13-ar0000

HP ENVY x360 13-ar0000

HP ENVY x360 13-ar0000がどういったパソコンなのか、まずは基本的なスペックから順にみていきます。

パソコンの総合的な性能をチェックするベンチマークソフト、PCmark 10のスコアは3,124でした。

PCmark 10

ExcelやWordなどの事務作業をはじめ、自宅でYoutubeやNetflixの動画を見たり、ネットサーフィンなどで使うならまったく問題ないスコアです。

動画編集のスコア(Video Editing Score)は1,960と低めなので、クリエイティブ用途メインで使うには力不足を感じる場面がありそうです。

スペック

CPUやストレージ容量など、パソコンの基本スペックは以下の通り。

OSWindows 10 Home 64ビット
CPURyzen7 3700U
GPURadeon Vega10
メモリ16GB
ストレージM.2 SSD 512GB

それぞれの項目について詳しくご説明します。

CPU

CPUは第2世代のノートパソコン向けRyzen。

4コア8スレッドで、高性能な内蔵GPU、Radeon Vega10を搭載しています。

詳しいスペック面は、CPU-Zの結果をご覧ください。

AMD Ryzen™ 7 3700U

主なノートパソコン用CPUと、ベンチマーク結果(CINEBENCH R15)を比較した結果は以下の通り。

CPUのベンチマーク結果

Ryzen7 3700UはRyzen5 3500Uの上位モデルですが、CINEBENCH R15のスコアはほぼ同じ。

何度かベンチマークを走らせたところ、500を下回ることもありました。

薄型・軽量を実現しているがゆえに、本来の実力を出し切れていない可能性も考えられそうです。

GPU(グラフィックス)

Radeon Vega10の性能面についても見ていきます。

CPU内蔵型のGPUながら、軽めのパソコンゲームを動かせるほどの実力を秘めています。

GPU-Zの結果は以下の通り。

Radeon Vega10のGPU-Z

ベンチマーク結果(Fire Strike)を比べてみました。

Fire Strikeの結果

Intel UHD Graphics 620のスコアよりは上回っているものの、下位モデルのRadeon Vega8より低い結果に。

やはり性能を出し切れていないように思います。

メモリ

メモリは高速なDDR4-2400MHzを16GB搭載。

裏蓋を開けられないため、購入後の増設や交換はできないと考えたほうがよさそうです。

ストレージ

ストレージはハイエンドクラスのM.2 SSDが使われていて、容量は512GB。

転送速度をCrystal Disk Markでチェックしたところ、読込速度は2,500MB/sを超えました。

Crystal Disk Mark

ハイエンドクラスのM.2 SSDなら読込速度は3,000MB/sを超えるため、もう少し頑張ってほしかったところ。

とはいえHDDや一般的なSSD(SATA)と比べれば、圧倒的に速いです。

ストレージの転送速度

HDD特有のカタカタカタ・・・という駆動音もしないため、非常に静かです。

ただ、オプションでストレージ容量を増やせない点は要注意。

「512GBではストレージが足りない!」

という方は外付けのHDDやSSDを購入するか、Dropboxなどのクラウドストレージを活用しましょう。

ラインナップ

HP ENVY x360 13-ar0000のラインナップは3種類。

今回お借りしているのはパフォーマンスモデルです。

モデルCPUGPUメモリ価格(税別)
ベーシックRyzen3 3300URadeon Vega68GB89,800円〜
スタンダードRyzen5 3500URadeon Vega88GB99,800円〜
パフォーマンスRyzen7 3700URadeon Vega1016GB129,800円〜

HPは頻繁にキャンペーンを実施するため、タイミングが良ければお得にパソコンを購入できます。

パソコンの仕様や価格は変動するので、最新情報は都度公式サイトにてご確認ください。

HP ENVY x360 13の最新価格を見る

15インチモデルもおすすめ

HP ENVY x360 15(AMD)

「持ち運びやすさより、パソコンとしての性能を優先したい」

という方には、少しサイズが大きめのHP ENVY x360 15-ds0000がおすすめ。

モデルCPUGPUメモリ価格(税別)
スタンダードRyzen5 3500URadeon Vega88GB/16GB104,800円〜
パフォーマンスRyzen7 3700URadeon Vega1016GB129,800円〜

基本的なデザインはほぼ同じながら、15インチにサイズアップ。

詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

HP ENVY x360 15(AMD)
HP ENVY x360 15(AMD)レビュー|高性能で見た目も美しいノートPC日本HPが販売するノートパソコン、ENVY x360 15の特徴や性能について詳しくまとめました。 CPUにAMDのRyzen5 ...

外観・大きさ

ここからはHP ENVY x360 13-ar0000の外観を見ていきます。

HP ENVY x360 13-ar0000

ナイトフォールブラックの天板にHPのロゴのみ、というシンプルなデザイン。

アルミニウムボディの表面は梨地処理されていて、とても高級感があります。

ロゴ部分は鏡面仕上げで、記事執筆時点でカラーバリエーションはありません。

仕様上の外寸は306×212mmと、A4クリアファイルとほぼ同じくらいの大きさ。

クリアファイルとの比較

分厚さは最薄部で14.5mm、最厚部でも16mmしかないので、小さめのビジネスバッグでもすっぽり収まります。

パソコンの分厚さ

底面はパソコン内部の熱を逃がすために、一部メッシュ状になっています。

HP ENVY x360 13-ar0000の裏面

メモリやストレージの増設・交換ができるノートパソコンも多いですが、HP ENVY x360 13-ar0000の裏蓋は基本的に開けられません。

ACアダプター

ENVYのACアダプター

ACアダプターは65Wのコンパクトなタイプ。

小さくて軽いので、パソコンと一緒に持ち歩いても苦にならないでしょう。

仕様上のバッテリー駆動時間は約14時間30分なので、半日程度の外出ならACアダプターを持ち歩かなくても何とかなりそうです。

ただし、バッテリーの持ちはパソコンの使い方次第なので、過度な期待は禁物です。

重量

パソコン単体の重量は実測で約1.3kg、ACアダプターが加わっても約1.5kgとかなり軽いです。

パソコンの重量
ACアダプタを含めた重量

重たいパソコンを持ち歩きたくない方にぴったりです。

インターフェイス

ここからはインターフェイスを見ていきます。

まずは右側面から。

右側面のインターフェイス
  1. プライバシースイッチ
  2. Micro SDカードスロット
  3. USB 3.1 Type-C
  4. USB 3.1 Type-A(電源オフチャージ対応)
  5. AVアダプター

Type-AのUSBは、パソコンの電源がOFFの状態でもスマホなどを充電できるので便利です。

プライバシースイッチは、ディスプレイの上部に搭載されているWEBカメラのONとOFFを簡単に切り替えられるもの。

マスキングテープなどでカメラを隠してしまう人も多いですが、物理的に使えないようにしておけば安心。

左側面のインターフェイス
  1. USB 3.1 Gen1
  2. ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート
  3. 電源ボタン

電源ボタンが目立ちにくい場所にあるため、最初は戸惑うかもしれません。

カードリーダーはMicro SDカードしか使えないため、用途によっては不便に感じるでしょう。

外部モニターやプロジェクターとつなげるときも、別途アダプターが必要になる場面が多くなりそうです。

背面の印字

背面にポート類は何もありませんが、ヒンジ部分に「ENVY」とが印字されています。

キーボード

キーボード配列

キーボードはテンキーありのクセのない配列です。

上下のスクロールキーがかなり小さいものの、慣れてしまえば問題なく使えるでしょう。

仕様上のキーピッチは約19×19mmと少し広めですが、キーストロークは約1.0~1.3mmと浅めに作られています。

1,100万回のキーストロークテストをクリアした、耐久性の高さも安心です。

指紋認証

指紋認証にも対応しているため、ビジネス用途で使う方も安心です。

メッシュ状になっている個所は、高級オーディオメーカーBang & Olufsenと共同開発されたスピーカーが搭載されています。

Bang & Olufsenのスピーカー

薄型ノートパソコンとしてはそこそこ良い音質に感じますが、こだわる方は外付けのスピーカーやヘッドホンを使いましょう。

タッチパッドは一体型で、さらさらとした質感です。

タッチパッド

少し上下の幅が狭いように感じました。

キーボードのバックライト

バックライトも搭載されているので、暗い場所で作業するときもミスタイプを防げます。

キータイプ音

キータイプ音は静かなパタパタ系。

30秒ほどの動画を作成したので、実際に聞いてみてください。

カチャカチャと響くような音はしないので、静かな場所でも落ち着いて作業できます。

ディスプレイ

HP ENVY x360 13はグレア液晶

ディスプレイは13.3インチのフルHD(1,920×1,080)解像度。

IPSパネルが採用されているため、上下左右のどこから見ても色調やコントラストが変化しづらく、とても見やすいです。

ただ、ノングレア(非光沢)仕様ではないため、パソコンを使う環境によっては日光や蛍光灯がガッツリ映り込むため注意しましょう。

映り込みが気になる方は、非光沢タイプの保護シートの購入をおすすめします。

タッチパネル

ディスプレイはタッチパネルにも対応。

タッチペンにも対応しているので、ふと思いついたメモを手書きで残したり、簡単なイラストも描けます。

ナローベゼルを採用

ディスプレイのふちが狭い、ナローベゼルを採用しているのも特徴のひとつ。

実測で左右は約7mm、上部は約9mmでした。

上部のベゼル幅
左右のベゼル幅

ナローベゼルのパソコンは見た目がきれいですし、作業にも集中しやすくなります。

色域は十分広い

色域のテスト

i1 Profilerでディスプレイの色域をチェックした結果は以下の通り。

HP Pavilion 13-an0000の色域
  • sRGB比:98.4%
  • AdobeRGB比:74.3%

sRGB比が98%あれば、薄型ノートパソコンとしては優秀です。

厳密な色管理を求められるデザイナーやフォトグラファーの方が仕事で使うときは、カラーマネジメントモニターを使いましょう。

モード変形

ノートブックモード

HP ENVY x360 13は、用途に合わせて形状を柔軟に変えられます。

まずはもっとも一般的なノートブックモード。

ほとんどの方は、このモードで使うことでしょう。

テントモード

こちらはテントモード。

食卓においてテレビ代わりに使うなど、接地面が少ないので狭い場所でパソコンを使いたいときに便利です。

スタンドモード

こちらはスタンドモード。

先ほどのテントモードとちがって、接地面が非常に広いため安定感があります。

新幹線や飛行機で移動中にダウンロードしておいた映画を見るときなどにおすすめ。

タブレットモード

こちらはタブレットモード。

タッチペンを使ってイラストを描くときなどに便利です。

フラットモード

最後にフラットモード。

会議中に複数人で画面を確認したいときなどに使えそうです。

ヒンジの耐久性も高い

ヒンジ

用途に合わせてパソコンの形状を変えられるのは便利ですが、ぐりぐり動かしていると耐久性が心配になります。

その点、HP ENVY x360 13のヒンジ部分は3万2,000回以上もの可動テストをクリア。

乱暴に扱わない限り、パソコンより先にヒンジが壊れることはないでしょう。

クリエイティブ性能の検証

HP ENVY x360 13-ar0000

ここからはパソコンに負荷のかかるクリエイティブ用途についてご紹介します。

いずれも軽めの作業なら難なく動かせますが、重い作業はさすがにしんどい場面が出てきます。

Photoshop

Photoshop

まずは画像加工ソフトの代名詞的存在、Photoshopを試しました。

写真や画像のトリミング、色味の調整くらいならサクサク動かせますが、画面が小さいので少々操作しづらいです。

作業効率を優先するなら、外部のモニターにつなげることをおすすめします。

Lightroom

Lightroom

続いてLightroomでRAWデータの書き出し速度をチェックしました。

使用したのは有効画素数3,635万のニコンD810で撮影したRAWデータ100枚で、書き出しにかかった時間は6分17秒。

主なCPUと結果を比較したグラフはこちら。

RAW現像の処理速度

ベンチマークもスコアがイマイチ伸びませんでしたが、RAW現像の書き出しでも下位モデルのRyzen5 3500Uに負けてしまいました。

Lightroomの書き出しは以下の条件で統一しています。

書き出し条件

画像形式:JPEG
画質:100
カラースペース:sRGB
画像のサイズ:未調整(撮影データそのまま)
解像度:350
メタデータ:すべてのメタデータ(人物情報や撮影場所の情報は削除)

Lightroomの書き出しは高性能なCPUほど速くなるため、ハイエンドクラスのパソコンだと2分弱で書き出しが終わります。

Premiere pro

Premiere pro

Premiere Proで動画編集も試してみました。

不要なシーンをカットしたり、テロップや効果音を付ける程度ならとくに問題ありませんが、Photoshopと同じく画面の小ささが気になります。

Premiere Proの推奨スペックはメモリ16GB以上なので、動画編集をメインに考えている方はパフォーマンスモデルがおすすめです。

4K動画の書き出し

4K動画の書き出しに、どれくらい時間がかかるかも検証しました。

検証のために用意したのは、GoPro HERO7 Blackで撮影した4K 60fpsの動画データ。

書き出し条件とかかった時間は以下の通り。

H.264 Youtube 1080p FHD47:49
H.264 Youtube 2160p 4K UHD1:12:04

4K動画で書き出すと、1時間以上かかりました。

高性能なパソコンほど書き出しは速くなるので、動画編集用に新しいパソコンを探すならクリエイター向けのモデルを探しましょう。

Illustrator

Illustrator

最後にIllustratorも動かしてみました。

ちょっとしたロゴを作ったり、名刺の印刷データを整えたりする程度ならサクサク動かせます。

ファイルサイズが数GBを超えるようなデータを扱うときは、さすがに重くなるでしょう。

ゲーム用途の性能チェック

HP ENVY x360 13-ar0000

ゲーム用途に最適化されたパソコンではありませんが、検証のために動かしてみました。

ベンチマーク結果

MMORPGの定番ベンチマークソフトを走らせたところ、FF14は標準画質ならギリギリ動かせそうです。

ドラクエXはフルHD解像度で快適に動かせます。

試しにFF15のベンチマークソフトも走らせてみましたが、軽量品質で動作困難という結果でした。

パソコンゲームで遊びたいなら、やはりゲーミングノートを買うのが正解です。

FF14 漆黒の反逆者

FF14のベンチ-マーク
最高品質1504(設定変更を推奨)
高品質2122(普通)
標準品質2773(やや快適)

ドラゴンクエストX

DQXベンチマーク
最高品質5299(快適)
標準品質6295(快適)
低品質6963(快適)

軽いゲームをプレイ

ここからは実際にゲームをプレイした結果をご紹介します。

ロックマンクラシックコレクション

ロックマンクラシックコレクション

ロックマンのようなレトロゲームなら、画面がカクつくこともなくスムーズに遊べました。

起動画面やゲーム選択画面など、グラフィックが一部乱れるような瞬間もありましたが、プレイに大きな支障はありません。

レトロゲームが好きな方は、ヒマつぶしに遊べそうです。

ロケットリーグ

ロケットリーグ

ロケットリーグもパソコンゲームの中ではグラフィックがかなり軽い部類ですが、フレームレートは20前後をうろうろ。

一応動かせはするものの、快適にプレイできるとは言えません。

展開の早い3Dゲームで遊ぶことはあきらめたほうがよさそうです。

PCを毎日持ち運ぶ方におすすめ

HP ENVY x360 13-ar0000

今回はHP ENVY x360 13-ar0000(パフォーマンスモデル)の実力をさまざまな点から検証してみました。

小さめのビジネスバッグでも持ち運べる薄型・軽量なボディで、見た目も高級感があります。

商談はタブレットモードで使用したり、移動中に動画を楽しむときはスタンドモードなど、用途に合わせて形状を変えられるのも便利です。

ただ、Ryzen7 3700Uは本来の実力を出し切れていないように感じたので、性能を優先するなら15インチのHP ENVY x360 15-ds0000をおすすめします。

1台で幅広い用途に使える薄型ノートパソコンを探している方は、HP ENVY x360 13-ar0000をチェックしてみてください。

日本HP 公式サイトはこちら

HPのまとめ
HPのおすすめノートパソコン|評判や特徴のまとめHPは世界でトップシェアを争う大人気メーカーのひとつ。 国内の知名度も抜群に高く、家電量販店でHPのパソコンを見かけることも多いで...

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。