基礎知識

自作するかBTOパソコンを買うか迷ったときに役立つ基礎知識

自作orBTO

「パソコンを自作してみたい!」

と思い立ってから、実際に一歩を踏み出すまですごく時間がかかりました。

「BTOパソコンを買ったほうがサポートも充実だし・・・」

「でもBTOパソコンだと組み立てる楽しみがないし・・・」

と悩みだしたら、なかなか前に進めません。

結局のところ私は自作を選びましたが、自作とBTO、それぞれにメリット・デメリットがあることを学びました。

そこでこのページでは、私自身の経験を踏まえて、パソコンを自作するかBTOを選ぶかで迷ったときに役立つ知識について詳しく解説します。

近いうちにデスクトップパソコンの購入を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

大手BTOパソコンメーカーと比較

完成した自作パソコン

まずはドスパラやマウスコンピューターのような大手BTOパソコンメーカーと比べて、自作パソコンが割高なのかを調べてみます。

今回、私が自作したパソコンにかかった費用は、税込で約37万円。

費用の内訳は以下の通りです。

Fractal Design Define R6¥21,740
MSI MEG Z390 ACE¥33,880
Intel Core i9-9900K¥65,858
NZXT KRAKEN X72¥24,818
Thermal Grizzly Hydronaut GS-09¥864
CORSAIR DDR4 2666MHz 32GB¥23,161
MSI GeForce RTX 2080 GAMING TRIO¥125,755
CORSAIR HX750i(80PLUS PLATINUM)¥19,241
SAMSUNG 970 EVO Plus 500GB¥16,479
SAMSUNG 860 EVO 1TB¥17,980
Windows10 Home 64bit(DSP版)¥14,904

ケースやグラフィックスなど、使用しているパーツが異なるので、厳密に比較することは不可能です。

ここでは以下の仕様(デスクトップパソコン)で各メーカーの価格を調べてみました。

価格比較のための仕様
  • Z390チップセット
  • Core i9-9900K
  • 簡易水冷CPUクーラー
  • GeForce RTX 2080
  • DDR4-2666 32GB
  • NVMe SSD搭載
  • Windows10 Home 64bit

先にお伝えすると、さすがは大手メーカー様やで・・・という結末に至りました。

マウスコンピューター

マウスのG-Tune

ミドルタワーでZ390チップセットのゲーミングパソコンとなると、マウスコンピューターにはNEXTGEAR i690シリーズがあります。

NEXTGEAR i690PA3-SPをベースにカスタマイズしたところ、323,136円(送料+税込)になりました。

意外と安いやないか・・・

ストレージは約3.5TBと大容量ですし、24時間365日のサポートもついています。

中身が見える強化ガラスパネルと無線LANの拡張カードを加えても、336,096円(送料+税込)でした。

マウスコンピューター恐るべし・・・

NEXTGEAR i690シリーズについて詳しく見る

NEXTGEAR i690シリーズ レビュー

NEXTGEAR i690PA3-SP

以前、RTX2080を搭載したNEXTGEAR i690PA3-SPをお借りしました。

パソコンを自作した今となってはちょっぴり悔しいですが、とてもいいパソコンです。

気になる方は以下のレビュー記事もあわせてご覧ください。

NEXTGEAR i690シリーズ
NEXTGEAR i690シリーズレビュー|RTX2080搭載で最新ゲームもサクサクマウスコンピューターが手がけるゲーミングPCブランド、G-TuneのNEXTGEAR i690PA3-SPをお借りしました。 NE...

ドスパラ

ドスパラのガレリア

同じく大手BTOパソコンメーカーのドスパラについても調べてみます。

GALLERIA ZGをベースにカスタマイズしたところ、さらにお安く296,978円(送料+税込)となりました。

ドスパラってこんなに安いのね・・・

STEAMのクライアントが最初からインストールされているみたいですし、分割払いの手数料がかからないのも素敵。

ただ、Core i9-9900Kを選んでもCPUクーラーは空冷のみで、無線LANのオプションも選べないようです。

一部パーツに制限はあるものの、価格を最優先に考えるならドスパラのGALLERIAはアリでしょう。

GALLERIAについて詳しく見る

価格が安い大手BTOメーカーの弱点

「やっぱり自作よりBTOパソコンを買ったほうがいいじゃん」

と思った方、少しだけ待ってください。

たしかに価格で比較すると、大手BTOパソコンメーカーには敵いません。

サポートや保証もしっかりしていますし、乃木坂46が出演しているマウスコンピューターのCMは思わずニヤけてしまうくらいかわいいです。

でも大手にも弱点はあります。

どんな弱点があるのか、順にご説明します。

ケースやパーツの選択肢が少ない

まず挙げられるのは、ケースやパーツを自由に選べないということ。

価格を抑えるためと思われますが、マウスコンピューター、ドスパラともにカスタマイズ画面に表示される選択肢は片手で数えられる程度。

ドスパラのカスタマイズ画面

CPUやグラフィックスの選択肢が1~2つしかなかったり、マザーボードに至っては選択肢が用意されていないことも。

「CPUはCore i7-9700Kで、グラフィックスはRTX2060、ストレージはNVMe M.2 SSDを1TB、メモリはDDR4 2666MHz 16GBにしたい」

と考えても、希望通りの構成を作れない可能性があります。

実際にドスパラでは水冷CPUクーラーを選べませんでした。

パソコンの外観や中身のパーツにこだわりがなければ問題ないものの、ある程度知識がある方だと自由度の低さにストレスを感じることでしょう。

パーツのメーカーがわからない

Amazonや楽天市場で「RTX2080」を検索してみたことはありますか?

MSIやASUS、GIGABYTEにZOTACなど、さまざまなメーカーのRTX2080が見つかりますよね。

Amazonの検索結果

さらに、ひとことでRTX2080といっても、ひとつのメーカーが複数の製品を販売しています。

たとえばMSIのRTX2080は、記事執筆時点でこんなにもラインナップが豊富です。

MSIが販売するRTX2080
  • RTX2080 GAMING X TRIO
  • RTX2080 GAMING TRIO
  • RTX2080 VENTUS 8G OC
  • RTX2080 VENTUS 8G
  • RTX2080 VENTUS 8G V2
  • RTX2080 SEA HAWK X

細かい説明は省きますが、同じメーカーの同じRTX2080でも製品によって価格と性能に差が出るということです。

では大手BTOパソコンメーカーが使用しているグラフィックスって、メーカーはどこなのでしょうか。

実は公式サイトを隅から隅までチェックしても、どこにも記載されていません。

グラフィックスに限らず、メモリやストレージ、マザーボードや電源、CPUクーラーなども、どこのメーカーの製品なのかわからないのです。

メーカーを公開しているパーツも一部あります。わかりやすい例だと、CPUはほとんどがIntel製です。

同等製品でも性能に差が出ることも

パーツのメーカーがわからないということは、期待している性能を発揮できない可能性があるということ。

たとえば、RTX2080を搭載したBTOパソコンを購入したのに、RTX2080を搭載している知人の自作パソコンに性能面で勝てない・・・というケースは十分にありえます。

先ほどもご紹介したMSIのRTX2080だと、最上位のGAMING X TRIOとVENTUS 8G V2ではコアクロックに以下のような差があります。

MSI RTX2080コアクロック
GAMING X TRIO1860 MHz
VENTUS 8G V21710 MHz

「RTX2080を選んたのに、性能面でRTX2070に負ける」

なんてことはないにしても、最上位クラスの性能を出せない可能性があることは理解しておきましょう。

手元に届けばメーカーは調べられる

購入時にはわからないパーツのメーカーですが、手元に届いてさえしまえば話は別です。

たとえばCPU-Zなどのフリーソフトを使うと、パソコンに搭載されているパーツをサクッと調べられます。

GPUメーカーの例

こちらはマウスコンピューターのパソコンをお借りしたときに調査した結果。

このパソコンにはサムスン製のグラフィックス(GTX1050)が搭載されていました。

ケースを開けてパーツそのものを確認するという方法もありますが、メーカー名が記載されていないことも。

NEXTGEAR i690PA3-SPのGPU

いずれにしても購入前に各パーツのメーカーを調べることは難しいです。

もちろんメーカーがわからずとも、すぐに壊れるようなパーツは使われていません。

万が一初期不良や何らかの不具合があったとしても、保証期間なら適切なサポートを受けられるので安心です。

パソコン専門店のBTOパソコン

「大手のBTOパソコンは価格が魅力だけど、ケースやパーツにもこだわりたい」

「でも手先が不器用だから、自作パソコンに挑戦しても壊してしまいそう」

と悩む方も、各都道府県に20~30人くらいはいるんじゃないでしょうか。

私もこの悩みでしっかりつまづきまして、自作に踏み切るまで数日の時間を要しました。

「パーツにこだわりたいけど自作は無理!」

という方には、パソコンショップが手掛けるBTOパソコンがおすすめ。

具体的には以下のようなショップが有名です。

人気の高いパソコン専門店
  • サイコム
  • アーク
  • ツクモ

ケースやパーツを自由に選べる

サイコムやアークのオンラインページをご覧いただくとわかるように、人気の高いパソコンケースをはじめ、幅広いパーツを自由に選べます。

私が自作パソコンのケースに選んだFractal DesignのDefine R6や、根強い人気を誇るNZXT H500、CorsairのCrystal Seriesなども選択可能。

アークオンラインショップ

CPUクーラーやグラフィックス、ストレージやメモリなど、各パーツの選択肢の多さはマウスコンピューターやドスパラをはるかにしのぎます。

見積もり画面をいじっているだけでもしばらく楽しめるので、ぜひチェックしてみてください。

人気が高いケースは品薄状態

幅広いケースやパーツを選べるとはいえ、人気の高いケースは品切れになっていることも。

たとえば、おしゃれなパソコンケースとして人気が高いNZXTのH500やH700は、記事執筆時点で入荷待ちになっていました。

「今すぐゲーミングパソコンが欲しい!」

という方は、まずは在庫確認からはじめないといけません。

基本的な知識がないと選べない

サイコムやアークなどの専門店が手掛けるBTOパソコンは、ケースやパーツを細かく選べるのが最大の魅力。

サイコムの見積もり画面

しかしながら、初心者の方にとってはハードルが高いのも事実です。

各パーツの仕様や細かい説明が書かれているとはいえ、最低限の知識がないとちんぷんかんぷんでしょう。

組立代行のサービスもある

サイコムやアークのBTOパソコンは、マウスコンピューターやドスパラと比べて選択肢の多さが圧倒的です。

とはいえ、選択肢が無数にあるわけではありません。

「自作はできないけど、すべてのパーツを自分で選びたい!」

という方にはツクモの組立代行サービスがおすすめ。

ツクモの組み立て代行

各パーツの購入費用に7,000円(税別・会員価格)を上乗せするだけで、自分で選んだパーツを組み上げてもらえます。

Windowsのインストールや動作チェックまでお願いすると、13,000円(税別・会員価格)かかります。

組立代行に興味がある方は、公式サイトのメールフォームから問い合わせるか、ツクモの店舗でスタッフさんに声をかけてみてください。

ツクモの組立代行について詳しく見る

大手メーカーと比べると高い

価格の面で比べると、やはり大手メーカーには敵いません。

パーツの構成によっては自作パソコンより高くなることもあります。

アークオンラインストアの見積画面

実際に私が自作したパソコンと似たような構成で調べてみたところ、金額はほぼ同じくらいか、少し高くなりました。

各パーツの価格に利益が乗っているとはいえ、経験豊富なスタッフが組み立ててくれますし、初期不良に対する保証もついていますから、自作より高くなるのは当然といえます。

専門店のBTOパソコンは、「パーツ選定や組立、動作チェックなどの作業を外注する」と考えるとわかりやすいです。

自作とBTOパソコンの特徴まとめ

このあたりでまとめに入っていきます。

自作パソコンと大手BTOパソコンメーカー、パソコンショップのBTOパソコンについて、それぞれのメリット・デメリットを整理しました。

自作パソコン

まずは自作パソコンについて。

メリット
  • パーツ選びや組み立てが楽しい
  • 予算が許す限りすべてが自由
デメリット
  • 失敗したらすべて自己責任
  • パーツ選定や組立に時間がかかる

細かいパーツ選びまでこだわりぬきたい人や、純粋にパソコンの組み立てを楽しみたい人におすすめです。

なぜ私が自作パソコンを選んだのか、については以下の記事にまとめました。

興味がある方は、あわせてご覧ください。

はじめての自作パソコン
はじめての自作パソコン体験談|総額費用と反省点のまとめはじめて自作パソコンに挑戦した体験談についてまとめました。 なぜわざわざ手間と時間をかけてパソコンを自作したのか、費用はいくらかか...

大手のBTOパソコンメーカー

続いてマウスコンピューターやドスパラなどの、大手BTOパソコンメーカーの特徴について。

メリット
  • 自作より安くパソコンを買える
  • 保証やサポートが充実している
デメリット
  • カスタマイズの選択肢が少ない
  • パーツのメーカーがわからない

手軽にゲーミングパソコンを買いたい方をはじめ、パソコンの知識に自信がない初心者の方には大手のBTOパソコンがおすすめ。

とくにマウスコンピューターのサポートは24時間365日対応ですから、夜中にトラブルが起きてもすぐ問い合わせられます。

マウスコンピューター購入前の注意点
マウスコンピューターがおすすめな理由と購入前の注意点パソコンの購入は高い出費だから失敗したくないですよね。このページでは、マウスコンピューターでパソコンを買うときの注意点について詳しく解説しています。おすすめする理由もまとめていますので、パソコンの購入を検討している方は参考にしてみてください。...

専門ショップのBTOパソコン

最後にアークやサイコムなどの専門ショップでBTOパソコンを買うことについて。

メリット
  • 自作と同じ感覚でパーツを選べる
  • プロに任せられるので失敗がない
デメリット
  • 大手BTOパソコンより価格が高い
  • 最低限の知識がないと選べない

ある程度パソコンの知識はあるものの、自作する時間がなかったり、細かい作業が苦手な方におすすめですね。

おすすめのパソコンショップ

ツクモとアークは実際に私もオンラインショップを利用していますが、対応がきっちりしていて、梱包なども丁寧なので安心です。

サイコムはまだ使ったことがありません。

自作パソコンとBTOは一長一短

自作には自作の魅力がありますし、BTOにもメリットとデメリットがあります。

私は「パソコンを作ってみたい!」という気持ちが勝ったので自作を選びましたけど、実際に挑戦して大変だったこともあったので、すべての人におすすめはしません。

「価格最優先でゲーミングパソコンを買いたい!」

という方には素直にドスパラやマウスコンピューターをおすすめします。

「不器用だけどお金はあるので、高性能でイケてるパソコンが欲しい」

というリッチな方は、アークやサイコムで見積もり画面をポチポチしてみてください。

エントリークラスのパソコンでもそれなりの出費になりますから、後悔のない買い物をしたいですね。

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